推理に必要なもの“だけ”凝縮した激ムズインディーゲーム『オブラ・ディン号の帰還』が斬新すぎる【ヤマグチクエストコラム】の画像
『Return of the Obra Dinn(オブラディン号の帰還)』より
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 どうも、ヤマグチクエストです。みなさん「推理」はお好きでしょうか?

 小説、ドラマなどでも広く親しまれているジャンルなので、ほとんどの人が一度は経験したことがあるかと思います。探偵がアリバイを崩したり、トリックを暴いたりしていく様は爽快ですよね。やたらタバコや酒を好むハードボイルドな刑事に憧れたこともありました。

 そんな「推理」している快感を味わうことができる「推理ゲーム」は名作が多く、シナリオも相まってファンも多くいることでしょう。

 しかし、「シナリオを楽しみたいのに謎解きが難しくて進めない!」という声もあり、そのバランスを整えるためか、「推理パートを簡略化し、シナリオを増幅させる」という調整を行う推理ゲームも中にはあります。

 気持ちは痛いほど分かります。難しすぎると「クソゲー」とか言われてしまって、やってもない人にも「難しそうだからやらない」と言われてしまう世の中ですからね。せっかく面白いストーリーなのに、謎解きが難しくて最後まで見られない、ということになってももったいないですし、理解はできるんです。

 しかし、難易度を下げることは、「解けそうで解けない」「これ気づいた俺、天才なんじゃね?」という絶妙な高バランスの謎を解いたときの何ものにも代えがたい快感は推理ゲームならではの快感を薄めてしまっているように思うのです。もちろん『たけしの挑戦状』のような理不尽な難易度は別ですが。

 この快感を「何度も」味わうことができるだけでなく、今までになかった斬新さがコアゲーマーをトリコにした傑作推理ゲームが今回紹介する『Return of the Obra Dinn(オブラ・ディン号の帰還)』です。

Lucas Pope氏による作品。『Return of the Obra Dinn(オブラディン号の帰還)」OP画面より。

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