■GIレース「天皇賞」制覇が最大目標!

 このゲームにおいて、自馬が走れるのは最大で16レース。4位以内でゴールできれば次のレースに進めて、ゲームオーバーにならずに16戦を走り切るとゲームクリアとなります。

 ただその一方、レースには本物の競馬同様に、新馬戦や条件戦、オープン、そしてグレード戦が存在します。獲得賞金次第で、より上位のレースに挑戦できるようになるのも同じです。

 アクションゲームとして考えれば、16戦完走がクリア条件。しかし、競馬的に考えれば、どうしてもGIレースを走りたいし、たくさん制覇したい……となってくるわけです。

 また、このゲームでは、プレイヤーが出走レースを選ぶことはできず、獲得賞金によって自動的に決定されます。加えてレースの順番も決まっていて、ゲーム中に用意されている最終レースはGIの「天皇賞」。つまり競馬的に見れば、16レース目に天皇賞に出馬することが『ファミリージョッキー』最大の目標となるのです。

6戦目で「ナムコカップ」に出走できるかが最初の関門

 つまり兄のあの言葉は、「ナムコカップというレースを6レース目で走っていなければ、16戦で天皇賞にたどり着けない」ということだったんですね。そんな競馬的理屈が分かってくると、遊ぶ視点はガラッと一変。モチベーションが上がって、楽しさも熱中度も増していきました。

 ところが、レースに勝つことを意識して遊んでみると、これが非常に難しい。16戦で天皇賞に進むためには、ほとんどのレースで1位にならなくてはいけません。そしてここには、このゲーム最大のファクターが絡んでくるのです。

 それこそが、冒頭に書いた「育成要素」です。

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