■タイムトラベルものに外れなし

SFC版「クロノ・トリガー」より、千年祭で太古の世界へとワープするマール

 未プレイの方のために、クロノ・トリガーのあらすじを簡潔に紹介いたします。(今更)

 ガルディア王国の千年祭に参加していたクロノは、ひょんなことから王女マールと一緒に千年祭を回ることになりました。

 その千年祭の出し物でクロノの幼なじみのルッカは、父親とともに開発した物質移転装置を出店(?)していました。なんと人間も移動させられると聞いたマールが装置に入ってみると、彼女のペンダントが光り、そしてマールの姿が消えてしまいました。


 あとを追いかけようとしたクロノは残されたペンダントを手に装置へ入ってみると、なんと400年前のガルディア王国に飛ばされてしまうのでした……。


A.D600の世界。その後クロノたちは色々な年代を旅することに

 ここまでが簡単なあらすじです。

 いわゆるタイムトラベルもので、過去・現代・未来を行き来しながら世界の破滅を守るために戦うというRPGです。

 たとえば、この400年前のガルディア王国ではマールそっくりの王妃・リーネが魔王にさらわれていました。時空を超えて現れた王妃そっくりのマールは王妃と勘違いされ、城にいました。しかし、クロノと無事に再開を果たしたマールでしたが、忽然と姿を消してしまいます。マールはリーネの子孫……! つまり、もしもこのままリーネが戻らなかった場合(死んでしまったり……)、王妃の子孫であるマールは「存在しなかった」ことになり、消滅してしまうのです……。

 危機を感じたクロノは、リーネ王妃の救出に向かう……という序盤のストーリーですが、やはりタイムトラベルもの特有の「歴史・未来の改変」というものが大きなテーマになります。

 この「過去を変えることで未来を変える」というシステムを存分に活かしたイベントは本筋とは直接関係がないサブイベントでも、たとえば現代のパレポリ町の腹黒町長を更生させるために過去へ戻り……とか、砂漠化が進む土地に森を復活させるために……などなど豊富に用意されています。

 当時、たくさんのゲームソフトを買ってもらえる子どもは少なく、1つのソフトを大事に長いこと遊ぶ子が多い中で、一本道ではなく多くのサブイベントやパーティの組み合わせを用意して遊ぶ幅を広げたことは、とても画期的でした。

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