■多くの人の心に突き刺さったその「斬新」さ
昨年『ファミ通』がアンケート調査を行なった「平成のゲーム 最高の1本」で第1位に輝いた本作。
思い出補正がかかっているにせよ、25年がたった今も「クロノ・トリガー面白かったなあ」と口々に語られ、アーカイブやリメイクによって幅広い世代に親しまれ、そしていつ、どの世代がプレイしても「面白い」と感じさせるその画期的なシステムとストーリーは、「本当に25年も前に作られたゲームなのか……!?」と震えるほどです。
「この人たちが作ったら絶対に面白いに決まってる!」というあまりにも高すぎるハードルを余裕で超えた本作は、製作者たちから遊んでくれるプレイヤーへの愛情をいくつも感じさせてくれます。また、ドリームプロジェクトの3人だけでなく、時田貴司さん(ディレクター)や加藤正人さん(ストーリー)、ゲーム音楽史上最高傑作との呼び声も高い本作の音楽を手掛けた光田康典さん、のちにラブデリックを立ち上げ『moon』などを手掛ける西健一さんなどなど、錚々たる顔ぶれが携わっているのです。そりゃ面白いわけだ。
過去や未来の世界を行き来する中でプレイヤーが体験する壮大な物語と、その時代の中で確かに息づく小さな命や言葉に耳を傾けることで感じる感動、そしてスタッフの遊び心。「ゲームってやっぱり面白いんだな」とあらためて実感できる大名作RPG『クロノ・トリガー』が、25周年となりました。
皆さんこの機会に、気持ちだけでも25年前に戻って感動を味わってみてはいかがでしょうか?