■岡山天音「加藤さんのダンスのクオリティが高すぎて……」

(C)2020「踊ってミタ」製作委員会

ーー『踊ってミタ』というタイトル通り、ダンスが大きな要素となった映画です。ダンスシーンの撮影に関して裏話はありますか?

岡山 加藤さんが踊ってるところを見学していたら、クオリティが高すぎてイヤになりました。僕も小学校から中学ぐらいまでダンスを習っていたことがあって、公式サイトでも「特技=ダンス」と書いてるんですが、プロフィールから抹消したいと本気で思いました(笑)

ーー今回のダンスはまた勝手が違いましたか?

岡山 これまでもダンス要素のある作品にはちょこちょこ出させていただいていたんですが、『踊ってミタ』の振付を担当された「めろちん」さんの振付が独特なんです。踊り手さんのダンスはジャンルレスで、いろんなジャンルのダンスが少しずつミックスされているんです。地方で泊まりがけで撮影に臨んだんですが、撮影が終わった後も夜な夜な河川敷にでかけて、真っ暗な中、自主練してました。

加藤 現場でも撮影の隙を見て練習されてましたよね。

岡山 そうなんです。ちょっと人から見えるところでやるっていうのがコツなんです。影ながらの努力に見せかけて、練習しているところを誰かに見てほしいっていう(笑)。

加藤 私はもともとダンスを習っていて、ダンスの仕事をしたくて芸能界に入ったので夢が叶った作品になりました。

ーー今回の撮影でも加藤さんの才能が生かされたのでは?

加藤 それが、いただいた動画を参考に練習していたら、振りを左右反転して覚えちゃって……。一度振りが体に入っちゃうとなかなか抜けれないので、覚え直すのにだいぶ苦戦しましたね。ダンスをやめて5、6年たっているんですが、エンディングで天音さんと2人で踊るシーンはすごく気持ち良く踊らせていただきました。その気持ち良さを見た人にも感じてほしいですね。


ーーお2人ともダンスシーンは苦労されたようですが、その他、苦労したシーンはありますか?

岡山 中村優一さん演じる丸山町長との2人のシーンは、笑いをこらえるのがとにかく大変でした。共演は始めてなんですが、もともと二枚目のイケメンのイメージを抱いていたので、それがあんなに突拍子も無い役をやるっていうのがおかしくて(笑)。すごく輝いていて、監督の指示に対する中村さんの解釈もすごく面白くて。あれだけ美しい顔をしてるのに真顔で変なことをしているので、刺激を受けました。

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