俳優・岡山天音(25)の主演映画『踊ってミタ』が、まもなく全国劇場で公開となる。
飯塚俊光監督がメガホンをとった本作は、「踊ってみた」「ボーカロイド」「Vtuber」といった日本発のネットカルチャーを題材とした映画。つながりの薄かった地元の人たちが、町おこしのために始めた「踊ってみた」を通じて交わり、自身と向き合うことで生きる活気や絆、夢を取り戻していく姿を描いた地方再生型ヒューマン・ダンスムービーだ。
主人公の三田役を演じるのは、ドラマ『同期のサクラ』(日本テレビ系)、『ゆうべはお楽しみでしたね』(TBS系)などに出演し、若手実力派として注目される、岡山天音。飯塚監督とは『チキンズダイナマイト』(15年)、『ポエトリーエンジェル』 (17年)に続き3度目のタッグとなる。また、ヒロインの元アイドルの女子高校生・古泉ニナ役としてCM、MVなどで活躍し、本作で映画本格初出演となる加藤小夏(20)が出演。ジャズヒップホップ歴11年というダンスの実力を活かし、同作のキーとなる「踊り」に命を吹き込む。
そのほか同作には武田玲奈(22)、中村優一(32)、やついいちろう(45)、ゆってぃ(43)らが出演。音楽に、ボカロ・プロデューサー「40mP(よんじゅうめーとるぴー)」がオリジナル楽曲を提供し、ニコニコ動画「踊ってみた」カテゴリで絶大な人気を誇り、DJとしても活躍する踊り手・めろちんが振付を担当する。
3月7日の公開を前に、主演の岡山天音とヒロインの加藤小夏の二人に、映画『踊ってミタ』への思いを語ってもらった。
■加藤小夏「天音さんを尊敬してます」
ーーお2人が演じられるのは、春野山町のシティプロ課で働く青年・三田役と、 元アイドルの女子高校生・古泉ニナ役です。それぞれどんな点を意識して演じましたか?
岡山 三田はとにかく、人をイラつかせるキャラクターなんです(笑)。でもそれは、三田が人間の普遍的なダメさみたいなものを背負わされてるからで、役作りを通して彼をずっと追いかけていくうちに、一周回って愛おしく見えてきたんですよね。ヘタレだった三田が、古泉さんや町の人たちとの出会いでどう変化していくのか、彼の変化に注目して見ていただきたいです。
加藤 古泉は、表面的な部分は強い女の子なんですけど、中身はすごく弱い。高校生特有の“尖ってなきゃやってられない”っていう部分を意識して演じました。古泉はとにかくダンスが好きなんです。だから実際の私とつながる部分が多くて、“昔の私のまま”みたいなところも大きかった。だから自分に重ねて、自然に演じることができましたね。