■戦闘だけじゃない!パノンの魅力
DS版ではさすがに「パノン強すぎやしないかい」という会議が開かれたのか、ついにパノンの眠り耐性無視攻撃は完全に修正されてしまい、たまに不思議な踊りを踊ったり、みかわしのふくの効果でひらりとかわしたりするだけのおじさんになってしまいました。
これによりパノンは完全に「てんくうのかぶと引換券」に成り下がってしまった……、かと思いきや、彼の「最強」たるゆえんは戦闘だけではなかったのです。
どんな敵でも眠らせる特殊能力の陰に隠れがちでしたが、実は彼は旅芸人。
会話システムが導入されたリメイク版ではその実力をいかんなく発揮し、彼に話しかけることでダジャレを披露してくれるのです。
例えば、
「スターを目指してるって?そりゃあ たいすたぁヤツだな!」
「コロシアムで殺しあむぅ!」
「キメラの翼は 行く先がキメラれます」
などといった感じです。最強でしょう?
みなさんもパノンを各地へ連れまわし、好きなパノンギャグを探してみてください。ちなみに私が大好きなダジャレは「コナンベリーでギャグを言うのは ベリー困難です」です。
彼はスタンシアラの王様から「てんくうのかぶと」をもらうまでのイベントキャラ、という印象も強かったかと思いますが、実はとても味わい深いキャラクターであることがお分かりいただけたかと思います。
さらに、実はのちに『ドラクエ6』でも記憶を失った状態で登場しているので、よろしければそちらも探してみてください。ヒントは【海底】です。
『ドラクエ4』のNPCは他にも傭兵の「スコット」と「ロレンス」、リメイク版で会心の一撃を出しまくる宿屋の青年「ホフマン」、「助けに来るなら3人で来て」というセリフでおなじみの「ルーシア」(ちなみに『ドラクエ7』にも同名のキャラクターがいるが別人物)、最終パーティまで仲間にできる「ドラン」などといったキャラがいます。
また、リメイク版ではラスボスであるはずのデスピサロが「第6章」で仲間になるというサプライズもありましたね。
『ドラクエ4』で仲間になるキャラクターにはみんなそれぞれにドラマがあることが特徴で、仲間NPCたちもその例に漏れません。
みなさんが好きな、もしくは思い出に残っている『ドラクエ4』の仲間キャラクターは誰でしょうか?
2月11日で30周年。
彼らの悲しくも美しい物語を思い出すためにも、この機会にぜひもう一度、プレイし直してみてはいかがでしょうか。