■最後に打ち明ける主人公への本音
ふだんのデボラの会話は、基本的には高飛車で“塩対応”に聞こえるため、主人公に対する愛情が非常に分かりづらい。そのため、パーティから外してしまったプレイヤーもいるかもしれない。だが、それは非常にもったいない選択といえる。なぜなら、デボラの本当の気持ちを聞くことができる貴重な瞬間を逃してしまうからである。
その機会が訪れるのは、物語の終盤のラスボスとの決戦直前の会話である。このときデボラは、ついに主人公に対する素直な心情を打ち明けてくれるのだ。
デボラが最初に主人公を見た時、運命的なものを感じたという。そして続けて「あんたが物好きで良かった。ふつうなら私を妻になんかしないわ」「あの時 選んでくれて本当にありがとう」と、今まで聞いたことのないような感謝の気持ちを口にする。
それまでツンツンしていたデボラが突如素直な態度を見せ、そのデレっぷりに感激したプレイヤーも多いはずだ。ここまでの素っ気ない言動のすべてが、不器用な愛情表現の裏返しだったと分かる最高の瞬間でもある。
ニンテンドーDSのリメイク版『ドラクエ5』をプレイして、もっとも心に響いたシーンとして記憶に残っている。
『ドラクエ5』の花嫁候補で、オリジナル版から登場するビアンカとフローラには根強いファンが多く、いろんなスピンオフ作品に登場している。その一方で、リメイク版から追加されたデボラは2人に比べて露出の機会が少なく、ファンとしては寂しい思いをしてきた。
それだけに、『ドラゴンクエストモンスターズ4 枯れ木の国のビアンカ・フローラ』にデボラが登場することが分かり、デボラ派の筆者としては本当にうれしいかぎりである。
その新作でデボラがどのような役割を担うのかはまだ不明だが、彼女らしい魅力が感じられることに期待したい。


