2026年12月3日に発売される『ドラゴンクエストモンスターズ』シリーズの最新作『ドラゴンクエストモンスターズ4 枯れ木の国のビアンカ・フローラ』。その主人公が『ドラゴンクエストV 天空の花嫁』の花嫁候補であるビアンカとフローラであることに驚いたファンも多いことだろう。さらに、その後の続報で、第三の花嫁候補であるデボラが登場することも明らかになった。
デボラは、2008年にニンテンドーDS用ソフトとして発売されたリメイク版『ドラクエ5』で初登場。フローラの姉として、ビアンカ、フローラと並ぶ主人公の花嫁候補となった人物だ。
これまで『ドラクエ5』において、「誰と結婚するか」という論争が話題になりがちだったが、個人的にはニンテンドーDS版をプレイして以降は圧倒的デボラ派である。そんな筆者が、彼女の「意外な一面」と「唯一無二の魅力」について、あらためて振り返りたい。
※本記事には作品の核心的な内容を含みます。
■「こ、小魚……?」 あまりにも伝わりづらい“ツンデレ表現”
『ドラクエ5』の主人公は、デボラとサラボナで初めて出会う(厳密には幼少期に遭遇している)。そもそも主人公がフローラの結婚相手に立候補するために、大富豪ルドマンの屋敷を訪れたのがきっかけだが、決して運命的な出会いとはいえない状況だった。
主人公を一目見たデボラが抱いた第一印象は、「小魚みたいな顔」という衝撃的なもの。現実世界だと悪口にも聞こえそうなワードである。
最初は主人公をバカにする言葉だと思ったが、実はデボラの好物が小魚である点に注目したい。つまりこの言葉は、主人公を侮辱しているわけではなく、彼女なりの最大限の好意を表現しているのである。
なかなか理解しがたい遠回しな愛情表現ではあるが、実際にデボラを結婚相手に選んでストーリーを進めると、いつも強気な彼女が主人公にしっかり好意を寄せていることが言葉の端々から伝わってくるのだ。この“小魚”という独特の表現もデボラらしい「味」であり、プレイを重ねるにつれて徐々にデボラに愛着がわいてくる。
とはいえ、初プレイ時はデボラの気持ちがつかめず、どこかモヤモヤしたまま冒険を進めたことを覚えている。
■慌てる姿がかわいい! 実はホラーが苦手
夫である主人公を「しもべ」と呼び、基本的には自分本位で容赦のない物言いが目立つデボラだが、意外にも幽霊やおばけといったホラーが苦手という、可愛らしい一面も持っている。
彼女と結婚した後に世界を巡ると、さまざまな反応を見ることができるが、特にレヌール城を訪れた際のやりとりは必見だ。
レヌール城はかつて魔族に滅ぼされ、おばけが棲み着いたといういわく付きの過去を持つ場所である。幼少時代に主人公がこの場所を訪れた経験談を話すと、デボラが明らかに慌てた様子を見せるのだ。
「別に 怖いわけじゃないわよ」「わ 私が そんな話を聞いたくらいで怖がるなんて思ったら 大まちがいよ!」など、ふだんの勝ち気で傲慢な態度からは想像もつかないようなセリフが飛び出す。
物語の本編を進める上で、わざわざレヌール城に立ち寄る必要はないのでこの会話は見落とされがちだが、彼女の素晴らしいギャップを堪能できる専用イベントなので、ぜひ一度チェックしてみてほしい。


