7月7日発売の「漫画アクション」(双葉社)7月21日号にて、4コマ漫画の巨匠・植田まさし氏の大人気作『ほんにゃらゴッコ かりあげクン』が最終回を迎えた。昭和、平成、そして令和と、日本のサラリーマン社会を笑いで包み込んできた国民的ギャグ漫画が、46年にわたるその歴史に幕を下ろした。
『かりあげクン』は、どこまでもマイペースなヒラ社員・かりあげ正太が主人公。チクリとしたイタズラで、会社や日常生活で騒動を巻き起こすギャグ4コマ作品だ。時代性に捉われない、切れ味鋭いブラックユーモアは、老若男女問わず、多くのファンを生み出した。
『かりあげクン』は1980年に「週刊漫画アクション」にて連載がスタート。以降、掲載誌を移りながら、46年という長きにわたって笑いを届けてきた。その人気は雑誌の中だけにとどまらず、単行本は現在69巻が刊行中。1989年にはテレビアニメ化、2023年には実写ドラマ化もされた。まさに、時代を超えて愛されてきた長寿連載漫画だ。
『かりあげクン』の連載は終了となったが、かりあげクンのイタズラとユーモアは、46年分蓄積された作品の中に残っている。これからも日本中のたくさんの読者を楽しませ続けるだろう。上司や社長を振り回してきたかりあげクンが、最後にどんなイタズラを仕掛けるのか、気になる人はぜひ最終回をチェックしてみてほしい。
なお、同じく植田まさし氏の代表作『おとぼけ部長代理』も、7月7日発売の「まんがタイム」8月号(芳文社)に最終回が掲載。そして「まんがライフオリジナル」(竹書房)で連載中の『新フリテンくん』も、7月10日発売の8月号で最終回を迎えるという。
◆『かりあげクン』作者・植田まさし氏コメント
――最終回を描き終えた今のお気持ちを聞かせてください。
「46年もずっと描いてきたので、まだ最終回を描き終えたという実感は、あまりありません。本当にこの46年は、アッと言う間で。同じ作品を描き続けてきましたが、連載当初と今とで、自分の感覚としては何も変わってないんです」
――改めて「かりあげクン」は、先生にとってどんなキャラでしょうか。
「人間には、陽と陰の部分があると思うんですが、最初に私が漫画を描き始めた頃には陰のほうのことを書くことが多かったんです。立場的に強い人をやっつけようみたいな、反骨精神のようなものですね。その代表格のキャラクターが『かりあげクン』です。
きっと、読者の方も同じような目線を持っているだろうと思いますし、日本人の持っている気質って、時代を経ても、根底は変わってないと思うんです。だから、調子に乗ってる人に一泡ふかせるようなかりあげクンのイタズラが、長年愛されたのではないでしょうか」
――46年間で、ものすごい本数の4コマを描かれてきたと思います。
「ネタは、時代背景に捉われない普遍性をまず考えてやっています。アイデアが出なくて苦労したことはあまりないんですが、年をとって、アイデアの出る速度が遅くなってしまった。たとえば、正月のことをネタにするのであれば、もう46回は描いているわけですし、他の作品も合わせれば、もう100回以上。使ってないネタを探すのに、時間が取られるようになったんですね。それが今回、連載を終了することにした理由でもあります」
――読者の皆さんへメッセージをお願いします。
「面白い作品が描けたときが、一番楽しい瞬間でした。長い間読んでいただいて、ありがとうございました」
※『ふたまん+』では、植田まさし先生のご厚意により、今後も『かりあげクン』の掲載を継続いたします。
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