■予知魔法の持ち主? 物語の根幹となる「フランメの手記」の謎

 本作の世界に計り知れない影響を残したフランメだが、実はファンの間では「未来予知の魔法を持っていたのではないか」とよく議論されている。その大きな根拠といえるのが、漫画の第7話でフリーレンが発見した「フランメの手記」の存在だ。

 フリーレンが現代で旅をしている理由は、死者の魂が集まるとされる伝説の場所「魂の眠る地(オレオール)」にたどり着き、亡き勇者ヒンメルと会話することにある。

 この地の存在をフリーレンがどのように知ったかというと、他ならぬ「フランメの手記」に書かれていたからだ。さらに、まるでフリーレンが訪れることを分かっていたかのように、その手記は「魂の眠る地」に関するページが開かれた状態で発見されている。

 仮にフランメに未来を見通す予知能力があったと仮定するならば、ほかにも腑に落ちるシーンがいくつかある。

 たとえば、彼女は生前フリーレンに対し、「お前はいつか大きな過ちを犯し、人を知りたいと考えるようになる」と告げていることだ。この言葉は、ヒンメルの死に際してフリーレンが抱いた「…人間の寿命は短いってわかっていたのに…」「…なんでもっと知ろうと思わなかったんだろう…」と深い後悔と、その後の行動にもピタリと一致している。

 また、師であるゼーリエが自身の遺言状を破り捨てることまで正確に言い当てるエピソードも存在する。これらの描写から考えると、フランメが何らかのかたちで未来を見通す能力を持っていた可能性も十分考えられる。

 

 フリーレンを「魂の眠る地」への旅に導いたフランメは、ストーリーの方向性を決定づけたキャラクターの1人である。はるか昔に亡くなっている人物なので出番は少ないが、彼女の影響力は勇者ヒンメルに匹敵するといっても過言ではないだろう。

 未来を予見していたかのような言動の真意も含め、まだまだ謎が多いフランメ。今後の物語の中で、その人物像をさらに深掘りしてほしいキャラクターだ。

 

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