まさか予知能力も? 人類に魔法を広めたフリーレンの師匠…『葬送のフリーレン』の謎多き魔法界の英雄「フランメ」はどのような人物だったのかの画像
※画像は2024年8月20日に投稿された『葬送のフリーレン』アニメ公式X(@Anime_Frieren)のポストより

 ファンタジー漫画やバトル漫画において、主人公を導く師匠キャラは物語に深みを与える重要な存在だ。原作:山田鐘人氏、作画:アベツカサ氏による大人気ファンタジー漫画『葬送のフリーレン』も例外ではなく、主人公・フリーレンには、フランメという偉大な師匠が存在する。

 フランメは単にフリーレンの師というだけでなく、作中世界の歴史において、英雄と称される人間の大魔法使いとして知られ、1000年以上前から語り継がれてきた伝説的な偉人だ。本編では回想シーンのみの登場であるため、いまだに謎が多い人物なのだが、そのわずかな描写から垣間見える彼女の存在感は、読者の興味を引いてやまない。

 今回は、フリーレンの師匠でありながら魔法界に計り知れない影響を与えた英雄・フランメの功績や人となりを深掘りしていこう。

 

※本記事には作品の内容を含みます

 

■人類に魔法を広めた「英雄」…本性は花畑が好きな女性

 まずは、『葬送のフリーレン』の世界において、一般的に知られているフランメの姿について見ていこう。

 彼女は1000年以上前の人物であるため、その詳細は曖昧だ。性別すらあやふやらしく、地域によっては「威厳のある男性」として像が残っていることさえある。それほど昔の人物でありながら、歴史上の偉人として現代まで語り継がれている点からも、その功績の大きさがうかがえる。

 フランメの数ある偉業で特に際立っているのが、人間に魔法を広めたことだろう。彼女が生きた時代、魔法は「魔族の技術」とされており、研究は禁忌とされていた。だが、フランメは帝国に働きかけ、晩年には魔法の研究と魔法使いの育成を認めさせることに成功した。

 これは、人間の誰もが魔法を自由に学び、使えるようになる時代の幕開けを意味する。まさに人類の魔法の開祖とも呼ぶべき存在であり、歴史に名を刻む大偉人なのである。

 そんなフランメだが、当時を知る人物、すなわち彼女の師・ゼーリエからは“いい加減”と評される一面も持っていた。彼女がもっとも好んだ魔法は「花畑を出す魔法」であり、世界中の人々がこの魔法を使えるようになってほしいと願っていた。

 ゼーリエには「まるで女の子みたいな可愛い夢だ」と一笑に付される願いであったが、フランメは生涯をかけ、見事に人間が魔法を使える時代を築いたのである。

■魔族を欺く戦闘術…フリーレンの師匠として戦いを教える

 人類の魔法の開祖という、とんでもない功績があるフランメだが、彼女がフリーレンの師匠であるという事実は、作中世界の一般人には知られていない。

 フランメは、かつて魔族によって故郷を滅ぼされたエルフの少女・フリーレンに興味を持ち、彼女を一番弟子にして魔法を教え込んだ。

 フランメがフリーレンに教え込み、自身も切り札としていたのが「魔力制限」による偽装である。

 魔法使いや魔族は、自身が持つ魔力を常にオーラのように放出している。その魔力量から相手の実力を測るのが彼らの戦い方なのだが、フランメはこの習性を逆手にとり、卓越した魔力制御によって自身から漏れ出る魔力量を制限することで、相手に強さを誤認させる戦法を得意としていた。

 そうして油断した相手を不意打ちで奇襲するのが、フランメの戦い方であった。これはいうなれば「だまし討ち」であり、フランメ自身もそれを“最低な戦い方”と自嘲している。

 この戦法は一番弟子であるフリーレンに受け継がれ、のちに彼女を「歴史上で最も多くの魔族を葬り去った魔法使い」と呼ばれるまでにした。

 フランメからすれば卑劣な戦術かもしれないが、彼女が育て上げたフリーレンは、のちにヒンメルとともに魔王を打ち倒している。そう考えると、世界を救うきっかけを作り出したのはフランメといっても過言ではない。

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