■最終回でも大問題勃発!?
そうして紆余曲折を経てきた2人だが、最終回では再び大きな問題が勃発する。共通の友人である京子と高田の結婚をきっかけに、いつもの負けず嫌いが発動した麗子。自分たちが先に結婚しようとお見合いごっこを画策し始めるのだ。
もちろん麗子が結婚を望むのは、哲也への愛があってこそ。しかし哲也は、京子たちに負けたくないから結婚するという考えに納得できず、首を縦に振らない。そんな中、父親から偶然お見合いの話を持ちかけられた麗子は、あおるように「しちゃおっかなー」と口にし、「すれば?」と哲也の怒りを買ってしまう。
その冷たい言葉にショックを受けた麗子は突発的に家を飛び出し、伊豆の実家へ帰省。だが運悪く大雨による土砂崩れで道路が寸断され、哲也のもとへ戻れなくなってしまう。
愛する人に会えないという死よりもつらい状況に焦った麗子は、トンネルを掘ろうとしたりヘリを飛ばそうとしたりと奔走するが、どれもうまくいかない。さらには哲也が自分のことを心配していないと勘違いしたことで心が折れ、お見合い結婚へと傾き始めてしまう。
だが、こんなことで哲也への愛が消えるはずもない。彼の存在の大きさをあらためて思い知った麗子は、お見合いを放り出して着物のまま海を泳いで帰ろうとする。この奇想天外な行動力と一途さこそが麗子の良さであり、多くの人の心を惹きつけるポイントなのだ。
とはいえ、着物で海に飛び込むという無謀な行動により、あっさり溺れかける麗子。そこに現れた船に乗っていたのは、なんとスーツ姿の哲也だった。哲也もまた家を飛び出し、麗子を追いかけてきたのである。
麗子は彼の行動に感動しながらもいつものプライドが邪魔をし、わけのわからない言い訳と強がりを言いながら、なぜスーツ姿なのかを問いかける。
すると哲也は、「見合いしにきたんだもん 白鳥麗子って女と」という言葉で麗子のハートを撃ちぬいた。そして船に引き上げられた麗子は、「はやくやってよ ご趣味は?──ってやつ」と促され、口ごもりながらも言われた通りにする。
そこからの2人のやりとりは実にほほ笑ましく、胸キュン間違いなしだ。こうしてあらためて想いを確かめ合った2人は、ロマンチックな結末を迎えるのだった。
だが、物語はここで終わらない。1992年からは『新・白鳥麗子でございます!』の連載がスタートし、新居で幸せな生活を送る……かと思いきや、哲也の愛を確かめずにはいられない麗子のぶっ飛び行動によって、再び数々の騒動が巻き起こっていく。
高飛車でわがまま、それでいて誰よりも一途。そんな麗子の不器用すぎる愛と、それを受けとめる哲也の真っ直ぐな想いが織りなす『白鳥麗子でございます!』。ギャグ漫画のようなドタバタ展開の中に散りばめられたロマンチックな出来事の数々は、多くの読者の心をつかんだ。何が起こっても想い合う2人の姿こそが、本作が時代を超えて愛され続ける理由なのだろう。
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