■爽やかすぎる笑顔にキュン!『君に届け』風早翔太:三浦春馬

 椎名軽穂さんの漫画『君に届け』は、陰気な見た目から「貞子」と呼ばれる主人公・黒沼爽子と、誰にでも分け隔てなく接する学年一の人気者・風早翔太とのピュアな恋を描いた青春ラブストーリーである。何事にも前向きでひたむきな爽子が、初めての恋に悩みながらも頑張っていく姿に勇気をもらえる作品だ。

 本作は、2009年にアニメ化、翌2010年には多部未華子さんと三浦春馬さんのW主演で実写映画化された。

 黒髪のロングヘアが印象的な多部さんの爽子の再現度も素晴らしかったが、何よりもヒーローである風早を演じた三浦さんの爽やかさ、カッコ良さには思わず目を奪われてしまう。

 体育祭ではしゃいで笑う姿、感情を抑えきれずに爽子の手を握って走り出す姿など、その1つ1つの仕草が原作の風早が現実に飛び出してきたかのようで、原作者の椎名さんも、“リアル風早”と太鼓判を押すほどであった。

 一方、当時20歳だった三浦さんは、風早を演じるにあたり「翔太が“爽やかすぎる”ということで、不安でした」と、当初はプレッシャーを感じていたことをインタビューで明かしている。しかし、最終的には「気持ちよくできましたし、自信もあります」と語り、確かな手応えを感じていたようだ。

 ドラマ『14才の母』でヒロインの恋人役を演じ注目を集めるなど、卓越した演技力が評価されていた三浦さんだが、『君に届け』の風早役は彼のキャリアの中でも特に象徴的な役柄となった。本作をきっかけに彼のファンになったという人も多く、今なお語り継がれる名作である。

■イケメンすぎる姿が話題に!『ママレード・ボーイ』松浦遊役:吉沢亮

 吉住渉さんの漫画『ママレード・ボーイ』は、両親がパートナーを交換して再婚するという衝撃的な展開から、同い年のイケメン・松浦遊とひとつ屋根の下で暮らすことになった主人公・小石川光希の恋を描いた物語だ。

 2018年に公開された実写映画では、桜井日奈子さんと吉沢亮さんがW主演を務めている。両親がパートナーを入れ替えて再婚するという斬新な“トンデモ設定”はそのままに、女子が憧れる胸キュン要素がふんだんに盛り込まれた作品に仕上がっている。

 中でも、印象深いのが、原作屈指の名シーンである「保健室のキス」の場面だ。原作では顔面にバスケットボールが当たり、保健室に運ばれた光希のもとに遊が現れ、眠っている彼女に不意にキスをするという、2人の距離が縮まる大切なシーンである。

 映画版では、テニスの試合の観戦中にラケットが当たってしまった光希が保健室で休んでいる、という設定に変更されているが、そこに現れた遊が優しく微笑みながらキスをするという展開は原作そのまま。彼女に対する愛しさが溢れ出ているかのような遊の表情に、胸キュンしない女子はいないだろう。

 吉沢さん自身もかなり気合の入ったキスシーンだったようで、「今まで何回かキスシーンを経験してきましたが、あんなに緊張したのは初めてです」と、インタビューで語っている。また、“とにかく美しく見せることだけを考えた”と明かし、スピードや角度、目を閉じるタイミングまで徹底的にこだわり抜いたシーンになったようだ。

 色素の薄い髪色と、どこかミステリアスな雰囲気を纏った吉沢さんは、まさに遊そのもの。その完璧なビジュアルと演技は、原作ファンをも納得させる仕上がりであった。

 

 少女漫画に登場するヒーローたちを、圧倒的な再現度で演じた俳優たち。彼らは、原作のキャラクターが持つ雰囲気だけでなく、ファンにとって大切な名シーンの再現にもこだわり、その演技力で実写化作品に見事な彩りを加えた。

 ぜひこの機会に、改めて作品を手に取り、彼らが演じたキャラの魅力に浸ってみてはいかがだろうか。

 

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