■8歳でジブリ大作のヒロインの声を務めた
ーー神月さんはいかがでしょうか。
神月柚莉愛さん(以下、神月) 私は8歳の時に『崖の上のポニョ』のポニョを演じたのですが、あのときはポニョの声が地声だったので、声優としてのお芝居というよりも「ポニョになる」という感覚でアフレコしていました。そこから声優という仕事を知って、「絶対声優さんになりたい」と思いました。
ただ、当時はポニョの印象が強く、役によって声を変えるということも知らない時期だったので、オーディションもあまりうまくいかず、ポニョが足かせになってしまうときがありました。
ーーそこから一度、別の道を考えた時期も?
神月 「変声期が来るまでは難しい」と言われたことがあり、声優ではなく、女優業や舞台で生きていくと決めました。でもどうしても夢を捨てきれず悩んでいて、もう一度挑戦しようと思い立ったとき、テレビアニメ『ちみも』のオーディションをいただいたんです。
ーー久々のオーディションということで、かなり緊張されたのでは?
神月 そうですね。それに、当初の予定が15分だったのに5分くらいで終わってしまい、「あ、もうだめだ」と思ったら、後日合格の連絡が来て、鬼神めいという役を担当することになりました。
それまではお芝居ではなく地声でチャレンジしていましたが、少し声を幼くして受かったので、声優としての私の声が認めてもらえたんだといううれしさがありました。声でこんなに伝えられるんだ、声優ってすごいなって感じました。
ーー『ちみも』では約14年ぶりの現場となりました。
神月 現場には加隈亜衣さんや諏訪部順一さんと、恐れ多い方々ばかりで緊張しました。それに、マイクワーク(声優たちが代わる代わるマイクの前に立ちながら収録していく動き)も学んでいなくて不安だったのですが、当時はコロナ禍で一人一本のマイクで収録していたので何とか切り抜けました。
今はゴマちゃんの現場でマイクワークが必要になって、まだせかせかしてしまっています(笑)。でも、今も学べることがあるのはありがたいですし、「声優で頑張るぞ」という気持ちを持って猪突猛進で頑張っています。


