■ウルトラ兄弟に5連勝! さまざまな必殺技を跳ね返した「タイラント」

 最後に紹介するのは1974年放送の『ウルトラマンタロウ』第40話「ウルトラ兄弟を超えてゆけ!」に登場した暴君怪獣「タイラント」だ。

 さまざまな怪獣たちの怨念と能力が合体して生まれたタイラントは、頭部は「シーゴラス」、耳は「イカルス星人」、胴体は「ベムスター」、両腕は「バラバ」、背中は「ハンザギラン」、脚は「レッドキング」、尻尾は「キングクラブ」という各怪獣のパーツによって構成。

 タイラントが海王星で生まれた直後、付近をパトロールしていたゾフィーがタイラントを発見。だがタイラントは格闘戦でゾフィーを難なく撃破。ゾフィーは腕を折られてしまう。

 続く天王星でタイラントはウルトラマンと遭遇。やはり格闘戦でウルトラマンを圧倒したうえ、「ウルトラサイン」を光線で打ち消していた。

 また、土星ではウルトラセブンと激突。タイラントはボディに何発もパンチを食らいながら、大きなダメージを受けた様子はなし。逆にウルトラセブンを何度も投げ飛ばし、最後は腹部から発射したガスでしとめている。

 木星でウルトラマンジャックと対戦した際には、格闘戦では互角の展開に。しかし、ウルトラマンジャックのスペシウム光線を受けても無傷で、逆に左腕のムチでウルトラマンジャックの首を捉えて振り回し、ノックアウトした。

 さらに火星でウルトラマンAと遭遇したタイラントは、ここでも無類のタフさを発揮。ウルトラマンAの「メタリウム光線」を食らいながら一歩も引かず、口からの火炎攻撃でウルトラマンAを撃退。そのうえパンチとキックで追い打ちをかける徹底ぶりだった。

 その後、地球でウルトラマンタロウと戦ったが、長距離移動とウルトラ兄弟との連戦の疲れが残っていたのか、本来の実力を発揮できないまま「ウルトラランス」を受けてあっさり爆散。地球にくるまでウルトラ5兄弟に勝利し、無類の強さを誇ったタイラントとしては、どこか消化不良の一戦となってしまった。


 ウルトラ兄弟に立ち向かった怪獣たちも、決してやられてばかりではない。今あらためて映像を見返してみると、ピンチに陥ったウルトラ兄弟を応援したくなるほど圧倒的な強さを示していた。こうした強敵たちは、あの恐ろしいほどの強さがあったからこそ、今もファンの記憶に残っているのかもしれない。

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