杉下右京も一度は倒れた…銃撃、神隠し、毒キノコ…『相棒』右京が死の危機に瀕した回の画像
相棒 season23 DVD-BOX I ©2024テレビ朝日・東映

 最新シーズン・season24が放送中のドラマ『相棒』では、これまで数多くの事件が描かれてきた。さまざまな犯人と対峙してきた特命係はピンチに陥ることも多く、中には主人公・杉下右京が危ない目に遭うエピソードも存在する。

 冷静沈着で理知的な右京が追い詰められる姿には、視聴者もドキドキハラハラさせられ通し。今回はその中でも特に危なかった、“右京が死の危機に瀕した回”について振り返っていこう。

 

※本記事には作品の内容を含みます 

■銃で撃たれて瀕死状態に…

 season1第11話「右京撃たれる 特命係15年目の真実」は、タイトルの通り、右京が銃撃されて瀕死の重傷を負ってしまう衝撃のエピソードだ。

 右京は、小野田公顕官房室長と公園のベンチで話している最中、腹部を撃たれて意識を失ってしまう。緊急手術を受け一命はとりとめたものの、当然ながらとても動ける状態ではなかった。

 そんな中、相棒の亀山薫は、小野田から特命係ができるきっかけとなった、外務省高官の自宅籠城事件の経緯を聞く。当時、粘り強く交渉を試みた右京の判断を無視し、小野田は強行突入を決行。結果的に、人質や特殊部隊の隊員にまで死者を出す大惨事となってしまった。

 それを知った薫は、今回の銃撃もその事件絡みだと察し、激しい怒りを感じる。しかし、ようやく目を覚ました右京は、なんと事件を捜査してほしいと言い始めるのだ。おまけに右京には、すでに犯人の目星がついていたのだった。

 薫は1人で調査を進め、ついには真相にたどり着く。それは、15年前の事件で仲間を失った隊員が小野田を狙い、誤って右京を撃ってしまったというものだった。しかし、この事件はまだ終わらない。実は、15年前の事件の関係者が次々と変死を遂げているという……。

 病床の右京は「亀山君、僕はその真相を追及しなければなりません。君も手伝ってください」と話す。薫が「俺が、ですか?」と聞くと、右京は「他に誰がいるんですか?」と笑みを浮かべた。

 右京が死の危機に瀕するという大きな出来事が、2人の関係性をさらに大きく進める。彼らが本当の意味で「最高の相棒」になった瞬間を描く、極めて重要なエピソードだ。

■山での遭難から始まる右京の受難

 season14第18話「神隠しの山」、第19話「神隠しの山の始末」では右京が遭難し、4代目相棒・冠城亘がその行方を追うという緊急事態に……。しかも右京は、崖から落ち、首を絞められ、気絶するという散々な目に合ってしまう。

 事件の始まりは、3年間逃亡を続けていた指名手配犯が目撃されたことだった。犯人が逃げ込んだという山に向かい、捜索に参加する右京。しかし、その途中で崖の下に転落して意識を失ってしまい、目を覚ますと見知らぬ民家にいた。

 どうやらそこは有名陶芸家の工房で、電波もつながりにくいほどの僻地のようだった。現在は弟子だった女性とその夫が工房を受け継いでおり、右京を助けてくれたのもその夫婦である。しかしこの夫婦、どうも怪しい。

 右京はあれこれ詮索するうち、夫のほうに襲いかかられ、大乱闘を繰り広げる。刃物を手に右京を亡き者にしようとするその様子は、常軌を逸していた。たまたま居合わせた電話工事会社の車に乗り込んで脱走を試みる右京だが、運悪く車が乗り上げてしまい、山道をさまよう羽目に……。

 なんとか冠城に電話が通じたものの、その直後に襲われ右京は再び囚われの身になってしまう。夫婦の不気味さと執拗な追跡。再び捕まる瞬間には、思わず声を上げてしまうほどの緊迫感があった。 

 普段は高い戦闘力を発揮する場面もある右京だが、崖から落ちたときに足を怪我していたこともあり、逃走でも戦闘でも非常に苦労していた。

 しかし、閉じ込められた場所を観察し、限られた情報から真相にたどり着く推理力の冴えは圧巻の一言だ。怪我などでは右京の思考を止めることはできない。動きが制限されているからこそ、その推理力、行動力がいつも以上に光るエピソードとなった。

  1. 1
  2. 2
  3. 3