■日本未発売!“ゼルダ”のゲーム&ウオッチとは?
今回、もうひとつ私物を持ってきました。マルチスクリーンの『ゼルダ』(1989年)です。これ、日本では未発売の珍しいゲーム&ウオッチなんですよね。私はテクノスジャパン時代、社員旅行で海外へ行ったときに、45USドルくらいで買いました。グアムだったかな、ハワイだったかな。免税のシステムをよくわかってなくて、損をした思い出があります(笑)。
レアな商品ではありますが、たまに当店でも買取することがあります。今も商品棚に並んでいまして……あれ、なくなってる!? 昨日お休みをいただいたんですが、その間に売れちゃいましたね……。たしか、3万3000円(税込/完品)で販売していました。
最近、ゲーム&ウオッチの相場が上昇しているので、「ちょっと安いかな」って思っていたところなんですよ。見つけたお客さんも、そう感じて購入したんじゃないでしょうか。予感的中ですね!(笑)
ゲーム内容は、一応、『ゼルダの伝説』の世界観を再現しようとしているみたいですが、私たちの知っている『ゼルダの伝説』とはだいぶ違います。
下の画面では、剣や盾を装備したリンクが、ダンジョンで敵と戦います。サイドビューです。上の画面の半分は、ボスのドラゴンと戦う画面で、もう半分にはマップや集めたトライフォースなどが表示されます。
2021年に、ファミリーコンピュータ ディスクシステムの『ゼルダの伝説』を内蔵したゲーム&ウオッチ『ゼルダの伝説』が発売されました。ほかにも、同じディスクシステムの『リンクの冒険』、ゲームボーイの『ゼルダの伝説 夢を見る島』が収録されていて、さらにゲーム&ウオッチ『バーミン』のリンク版も遊べるようになっています。個人的には、ここにゲーム&ウオッチの『ゼルダ』も追加してほしかった!
そういえば、海外では腕時計型の『ゼルダの伝説』も販売されていたんですよ。まさに「ゲームウォッチ」ですね(笑)。任天堂からライセンスを得て作られた商品だったようです。
■とくに入手困難な1980年代後半の海外向け4タイトル
ちなみに、日本未発売のゲーム&ウオッチは、『ゼルダ』のほかにもいろいろとあります。とくに後期に発売された『Squish』(1986年)、『Bomb Sweeper』(1987年)、『Safebuster』(1988年)、『Gold Cliff』(1988年)あたりのタイトルはめったに手に入らない、超レアアイテムですね。
以前、奈良のハードオフにいたときに、一度だけ『Gold Cliff』を買い取ったことがあって、2万円くらいで棚に並べて長い間売れなかったことがありました(笑)。今となっては、その価格はありえないですね。
このへんのラインナップは手をつけはじめると“沼”にハマると思って、今まで手を出さずにいました。ですが最近、そのなかでも比較的入手しやすいと言われている『Lifeboat』(1983年)というのを、ついに買ってしまったんですよ(笑)。このあたりの話は、またの機会にできたらいいなと思っています。
最後にちょっと余談ですが、2月6日(金)から15日(日)まで、東京・渋谷で「SHIBUYA GAMES WEEK 2026」が開催されます。渋谷のあちこちで、いろんなゲームイベントを体験できるという、いわばゲームの“フェス”ですね。
それと連動して、渋谷PARCOでは2月6日(金)から3月2日(木)まで「PARCO GAME CENTER」という企画が開催されます。ゲームが試遊できたり、ゲームグッズが販売されたり……といった催しなのですが、ここにハードオフも出展して、初日の2月6日には私もブースにいる予定です。よかったら遊びに来てください。
※ソフトの値段や状態などは取材時のものです。
【プロフィール】
大竹剛(おおたけ・つよし)
「レトロゲーム」に造詣が深い“元ドット絵職人”。ゲームメーカー「テクノスジャパン」で、主に『くにおくん』シリーズにドッターとして参加。現在は「ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店」で店長を務める。本人もレトロなゲームのコレクター。


