『バイオハザード』名物!?クリア後に驚いた「奇抜すぎる追加キャラ」と「思わず笑えるプレイ感」」  豆腐にジョー・ベイカー、ドミトレスク夫人も…の画像
PSソフト『バイオハザード2 デュアルショックバージョン』 (C)CAPCOM CO., LTD. 1998 ALL RIGHTS RESERVED.

 カプコンが誇るサバイバルホラーゲームの金字塔『バイオハザード』(以下『バイオ』)シリーズには、本編クリア後のおまけ要素が収録されているのが恒例である。その多くはタイムアタックやハイスコアを目指すミニゲームであり、本編の主人公とは異なるキャラクターを操作できることもある。

 そんな『バイオ』のおまけモードには、そこでしか操作できない追加キャラが登場することも少なくない。しかも、シリアスな本編からは想像もできないほどヘンテコなキャラもいる。そんなキャラほど思い出に残りやすく、操作していて楽しかったりするのだ。

 今回は、『バイオ』シリーズにおいて、クリア後にのみ使えるユニークすぎる追加キャラを振り返ってみたい。

※本記事には各作品の内容を含みます

■奇抜な見た目なのに難易度は超ハード!『バイオハザード2』豆腐

 まずは、1998年発売のシリーズ2作目『バイオハザード2』から、クリア後のおまけモードで使える「豆腐」だ。

 「豆腐ってどういうこと?」と聞きたくなる人もいるかもしれないが、豆腐は豆腐だ。ゲーム中でもその名前であり、見た目も食べ物の豆腐に手足が生えた姿で、なぜか中央が「凹」の形にへこんでいる。まさに珍妙としか言いようのないキャラクターで、初見ではあっけにとられること間違いなしだ。

 豆腐が使えるおまけモード「The 豆腐 Survivor」は、ラクーンシティに設定されたゴールを目指すというものである。道中にはゾンビやクリーチャーがはびこっており、奴らをやりすごしながら目的地に向かう流れは本編と近い。

 だが、豆腐の装備はナイフとわずかな回復用のハーブのみ。頼れる銃器は一切なく、『バイオ』シリーズ定番の縛りプレイである「ナイフクリア」を強制される、超ハードな難易度なのだ。

 筆者も子どもの頃に「The 豆腐 Survivor」に挑戦したが、結局クリアできなかった。せめてショットガン、いやハンドガンさえあれば、クリアできただろうか。

 改めて振り返ると、なぜ豆腐はハンドガンも持っていなかったのだろう? という疑問が浮かぶ。銃の反動で体が崩れてしまうからなのかもしれない……豆腐だし。

■素手でアンブレラもクリーチャーもぶっ飛ばす! 『バイオハザード7』ジョー・ベイカー

 『バイオハザード7レジデント イービル』の追加DLCエピソード「End of Zoe」の主人公、ジョー・ベイカーもプレイヤーを驚かせた追加キャラだろう。ジョーは人気のない沼地のほとりで自給自足のサバイバル生活を送っているが、とある出来事をきっかけに、姪のゾイ・ベイカーを救うべく奔走することになる。

 彼の最大の特徴は、その戦闘スタイルにある。なんと、行く手に立ちはだかる「アンブレラ」の隊員やクリーチャーを倒す手段がなんと「素手」なのだ。

 ジョーはたっぷりの白髪と白ヒゲをたくわえた初老の男性なのだが、長年のサバイバルのおかげか非常にたくましく、その腕っぷしはもはや人類のそれではない。

 ゲーム中では訓練を受けたアンブレラ隊員をパンチで制圧し、クリーチャーの体を踏み砕き、終いには敵の頭を掴んで首を回すように捻じり折るなど大暴れ。その圧倒的なパワーは、ホラーゲームの主人公というより、まるでアクション映画のスーパーヒーローのようだ。

 筆者も初めてジョーを操作したときは、その規格外のパワーに感動を通り越してもはや笑いがこみ上げてきたほどだ。

 こう見てみると無法な乱暴者に見えるジョーだが、心根は家族を大事に想う熱い男でもある。ネタバレになってしまうため、詳細は控えるが、「End of Zoe」は、ジョーを含むベイカー家を巡る「家族の物語」であり、ラストバトルでもジョーの深い愛が感じ取れる一幕がある。

 もちろん、そのラストバトルも彼は素手で戦う。ストーリーがシリアスなだけに、拳ですべてを解決しようとするジョーがいっそう際立ち、プレイヤーを魅了するのである。

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