数万円から数十万円の値段がつくこともある「レトロゲーム」の世界。そんなソフトがズラリと揃う『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長にして、自身も大のゲームコレクターである大竹剛氏が、毎回1本のソフトを語るこの連載。今回、ショーケースに並ぶソフトの中から取り上げるのは——?
■密かに(!?)移植されていたアーケードの名作が5万円に
ハードオフ大竹店長の「レトロゲームちょっといい話」第24回
『ハードオフTOKYOラボ吉祥寺店』の店長、大竹剛です。前々回で『マイティファイナルファイト』、前回で『ファイナルファイト・ガイ』を取り上げました。もう、『ファイナルファイト』好きであることはバレバレだと思いますが(笑)、もっと言えばベルトスクロールアクションが好きなんです。
『ファイナルファイト』がリリースされたあの頃、カプコンはアーケードでベルトスクロールアクションの良作をたくさん世に出していました。『天地を喰らう』(1989年)とか、『ザ キング オブ ドラゴンズ』(1991年)とか。そして『キャプテンコマンドー』(1991年)もそのひとつです。
『キャプテンコマンドー』は、宇宙から犯罪を一掃するため、コマンドーチームの4名が活躍する内容で、最大4人で同時プレイできるのが特徴です。
近年になって『カプコン ベルトアクション コレクション』(2018年)や『カプコンアーケードスタジアム』(2021年)に収録され、ニンテンドースイッチなどで遊べるようになりました。
実はもっと前にも、『キャプテンコマンドー』はスーパーファミコンやプレイステーションに移植されていたんですが、あんまり知られていないようですね。出荷本数も少なかったんでしょう、私は店頭で一度も買い取ったことがありません。
そんなわけで、現在当店にあるソフトも高値が付いています。1995年発売のスーパーファミコン版が箱・取説つきの完品で4万9500円(税込)、1998年発売のプレイステーション版がディスクに傷のある状態で3万3000円(税込)です。
なぜ、店頭に持ち込まれたことがないのに当店で販売しているのか、気になりますよね?


