ポケモン図鑑で発覚! ヤドンにサメハダー、リククラゲも…実は食材として利用されてきた「食べられるポケモンたち」の画像
『ポケモンスケールワールド「ヤドン」(バンダイ)©Pokémon.©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.ポケットモンスター・ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です

 2025年10月に最新作『Pokemon LEGENDS Z-A』の発売を控え、ますます盛り上がりを見せている『ポケットモンスター』シリーズ。

 1996年に『ゲームボーイ』用ソフトとして初代作品が登場して以降、シリーズを追うごとに多種多様なポケモンたちが登場し、バリエーション豊かなビジュアルと戦い方でプレイヤーたちを魅了し続けている。

 作品ごとにポケモンたちのさまざまな生態も明らかになっていく本作において、なかには彼らが「食材」として利用されてきたことを匂わせる意外な事実も多く登場している。

 カッコ良く、可愛いだけじゃない……思わず味を想像してしまう、ポケモンたちの「食にまつわる驚愕設定」を見ていこう。

 

※本記事には作品の内容を含みます

 

■各所で登場する元祖「食べられるポケモン」…ヤドン

 数々のポケモンのなかで、特に食にまつわるデータがシリーズを通して数多く登場しているのが、初代作品から登場している「ヤドン」だろう。丸みを帯びたピンクの体と長い尻尾、ぽかんとした表情が愛くるしい、なんともゆるい雰囲気を纏ったポケモンだ。

 そんなヤドン、作中で食材として重宝されているのが、彼らの長くしなやかな「しっぽ」だという。

 初代『ポケットモンスター 赤・緑』の「ポケモン図鑑」から「しっぽで エサを つるのが とくい」と記述があるように、本来このしっぽは得物を釣り上げるための竿のように活用されている。

 その一方、「ヤドンのしっぽを ほしたあと しおみずで にこんだ りょうりは アローラの かていの あじ」(『ポケットモンスター サン・ムーン』)や、「かんでいると しあわせな きぶん」(『ポケットモンスター 金・銀』)とも記述されており、独特の甘みが癖となる珍味として人々にも愛されているようだ。さらに『ポケットモンスター ソード・シールド』ではしっぽの燻製を使ったカレーのビジュアルが登場したりと、いろいろな料理に活用されていることも確認できる。

 ただ、作品によってはロケット団がしっぽ目的でヤドンを乱獲している様子も見られる。しっぽはまた生えてくるため、採取したとしてもダメージにはならないようであるが、乱獲とは困ったものである。

 ちなみに、なんと実際のグッズとしてヤドンのしっぽをモチーフとしたお菓子が発売されたりと、まさに公式も一押しの「食べられるポケモン」として認知されているようだ。

■ヒレの価値は現実さながら…サメハダー

 ポケモンのなかには現実世界の動物をモチーフとしたものも数多く登場しているが、意外な部位が食材として活用されているのが、みずタイプのポケモン「サメハダー」だ。

 その名の通り、サメがモチーフとなっているポケモンで、鋭い牙と真っ赤な眼光、長くて雄々しいヒレが特徴的である。かなり攻撃的な見た目のサメハダーであるが、実はある部位が食材として重宝されていたことがポケモン図鑑の記述から判明している。

 それが、彼らの特徴でもある大きなヒレだ。「かつては せビレが しょくざいとして ちんちょうされ らんかく された かなしい かこを もっている」(『サン・ムーン』)とあるが、その記述通り食材として貴重とされ、狙われていたことがうかがえる。

 ちなみに、“サメのヒレ”といえば、現実世界の高級食材「フカヒレ」を思い浮かべるものだが、姿、形の部位のみならず、食材としての使われ方も設定に反映されているのが面白い。

 悲しき過去である一方、サメハダーのその凶暴な見た目から、彼らを捕獲するのは一筋縄ではいかなかったのでは……と、思わず想像を働かせてしまう事実である。

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