■MAの回収作業を担った巨大な潜水母艦
『ジークアクス』第9話では、物語の鍵を握る「シャロンの薔薇」が海中から引き上げられるシーンが描かれた。その作業シーンには、ジオン軍の潜水母艦「マッド・アングラー」と水陸両用MS「ゴッグ」「ズゴック」などの姿が確認できた。
引き上げ自体はペガサス級強襲揚陸艦「ソドン」の大気圏内用浮遊装置「ミノフスキー・クラフト」を利用していたが、シャロンの薔薇に引き上げ用のロープなどをかける細かい作業を行ったのは、おそらくマッド・アングラーと水陸両用MSに乗った乗組員だろう。
そのメンバーとして真っ先に思い浮かぶのは、初代『ガンダム』でシャアが率いた「マッド・アングラー隊」のメンバーだ。
「さすがはゴッグだ、なんともないぜ」のセリフでおなじみの「コーカ・ラサ」や、ズゴックのパイロット「カラハ」、そしてシャアの副官を務めていた「フラナガン・ブーン」あたりが、あの場にいたかもしれない。
初代『ガンダム』でマッド・アングラー隊に所属した彼らは、ホワイトベース隊との戦闘で全員戦死している。もしも『ジークアクス』に登場したマッド・アングラーが彼らの母艦ならば、歴史が変わったおかげで生存し、あいかわらず地球上で水中作業に駆り出されていると考えると面白い。
ちなみに『ジークアクス』では脚本として参加している庵野秀明氏は、ジオンの水陸両用MSについて「もっと活躍してほしい」とSNSでコメント。クセの強かったジオンの水中部隊にいつか出番はあるのだろうか。
今回は『ジークアクス』に登場した有名機体に搭乗したパイロットやクルーたちをさまざまな角度から推察してみた。こうしたパイロットについて触れられる機会があるのかは不明だが、いつか素性が明らかにされる時がきて欲しいものだ。