漫画やアニメには、「異次元なスタイル」のキャラクターがたびたび登場する。驚くほど脚が長かったり、筋肉バキバキだったり、はたまたグラマーだったり……と、そのビジュアルも作品を彩るひとつの要素だろう。
一見、再現不可能と思われがちなこれらのキャラクターだが、実写化作品において、本家に劣らないスタイルで再現している女優が存在する。彼女たちは人間離れした頭身と整った顔立ちをしており、まるで原作から飛び出してきたのかと錯覚してしまうほどの再現度で観る者を魅了する。
そこで今回は、漫画・アニメの実写化作品で異次元スタイルを披露していた女優たちを振り返っていこう。
※本記事には各作品の内容を含みます
■ちょっとおバカなところも新鮮だった『銀魂』菜々緒（来島また子）
スラリとした長い脚と、クールな目元が印象的な菜々緒さん。両脚をクロスさせて前かがみになり、お尻を突き出す姿は「菜々緒ポーズ」と称され、彼女の代名詞となった。
およそ９頭身とも言われる脅威のスタイルは、映画やドラマでもひときわ目をひくものだ。そのクールな印象もあってか悪女役を任されることも多かった菜々緒さんだが、近年では明るいキャラを演じることも増えており、女優としても確固たる地位を築いている。
そんな彼女が、２０１７年に公開された実写映画『銀魂』で演じたのが、鬼兵隊の１人である来島また子だった。空知英秋さん原作の本作は、ＳＦと時代劇を織り交ぜたコメディ作品で、小栗旬さんを主演に迎えたこの実写版もシリーズ化されるほどの人気を誇っている。
“紅い弾丸”の異名を持つまた子は、高杉晋助（堂本剛さん）が率いる「鬼兵隊」の戦闘員だ。戦闘時には２丁拳銃をクールに扱う姿がカッコ良く、その一方、心酔する高杉を慕う姿やそそかっしい一面など、可愛らしさからファン人気も高いキャラクターだ。
本作で菜々緒さんは、金髪でヘソ出しというギャルっぽいビジュアルで登場。露出の多い衣装だが、菜々緒さんは抜群のスタイルで見事に着こなしており、美しいくびれや、短いスカートから覗く長い脚にはつい見とれてしまう。
橋本環奈さんが演じる神楽との戦闘シーンは、また子の魅力が詰まった名シーンなので、ぜひ見てみてほしい。
■美貌も強さも最強！ 山界の死王『キングダム』長澤まさみ（楊端和）
日本を代表する女優の１人である長澤まさみさん。弾けるような笑顔が印象的な彼女だが、スタイルの良さでも注目されることが多い。
その美貌が存分に発揮されていたのが、映画『キングダム』シリーズだ。本作は原泰久さんの漫画が原作の実写化作品で、古代中国を舞台に天下統一を目指す始皇帝や、彼を支える李信を中心としたストーリーである。
２０１９年に山﨑賢人さんを主演に実写化を果たした本作において、長澤さんが演じたのが、“山界の死王”楊端和だった。
荒くれ者が集まる山の民を圧倒的なカリスマ性で束ねる楊端和は、強さもさることながら、原作でも容姿端麗な姿で描かれているため、当初は誰が演じるのかと注目されていた。
そんな楊端和を長澤さんは見事に再現。額をあらわにしたヘアスタイルで、自信に満ちた凛とした佇まいは、荘厳さすら感じられた。戦闘民族の長ということもあり、鎧を身につけているシーンも多いが、腕や脚は惜しみなく露出。その長い手足から繰り出されるアクションも素晴らしく、目にも止まらぬ速さで双曲剣を捌く姿は圧巻で、“山界の死王”としての迫力があった。
楊端和がそれまで被っていた仮面を外し、素顔を明かす場面は原作でも印象的なシーンだが、実写版でもこれは再現されている。ゆっくりと仮面を外す長澤さんの優雅な振る舞い、美しさに息を呑んだのは筆者だけではないだろう。
屈強な男性が多く登場する本作で、唯一無二の艶やかな花を咲かせていた。
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