召喚はFFだけじゃない!地味&クセ強でも頼もしい…歴代『ドラゴンクエスト』で呼び出せる「しょうかん」の仲間たちの画像
『ドラゴンクエストVI 幻の大地』(エニックス) (C) 1995 アーマープロジェクト/バードスタジオ/ハートビート/エニックス(写真/ふたまん+編集部)

 RPGにおける「召喚」といえば、『ファイナルファンタジー』シリーズ(スクウェア・エニックス)がまず思い浮かぶだろう。ド派手かつ超強力な召喚獣が活躍する姿は、同作の大きなセールスポイントでもあった。

 だが、実はファミコン時代から2大RPGとして人気を集める『ドラゴンクエスト』シリーズ(同)にも「しょうかん」が存在している。

 『ドラクエ』シリーズといえば、多彩な呪文や特技が戦闘を盛り上げる重要な要素。その中でも「しょうかん」は、地味ながら戦術面で優れた効果を発揮する特技だった。プレイヤーのレベルに応じて呼び出せる「精霊」が変わり、召喚された仲間はオートで行動し、命令はできない。そしてHPが尽きると退場していくという、独自の仕様となっている。

 この「しょうかん」は『ドラゴンクエストVI 幻の大地』で初登場し、続く『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』にも引き継がれた。

■「しょうかん」で呼び出せる仲間たち

 「しょうかん」は、『ドラクエ6』では「賢者」の熟練度4で、『ドラクエ7』では「賢者」の熟練度7、または「のろいのランプ」の熟練度8で習得できる特技だ。

 プレイヤーのレベルに応じて、「タッツウ」「デアゴ」「サムシン」「バズウ」の4体の精霊を呼び出すことができる。

 どの精霊が登場するかは完全ランダムで、意図して特定の精霊を呼び出すことはできない。それぞれに一長一短があり、たとえば、「タッツウ」は最初から呼び出せる精霊だが、「ベホイミ」「みがわり」「いなずま」「あまいいき」など、しょうかんを使えるほど成長したパーティとっては、ちょっと微妙な呪文・特技しか扱えなかった。

 「デアゴ」は、「バイキルト」「はげしいほのお」などうれしい特技を使えるものの、「ひゃくれつなめ」「あまいいき」は、ボス戦では無駄行動になりがち。この2体に攻撃や回復を頼ると痛い目にあうので、壁役か被弾役ぐらいに割り切ったほうがよかった。

 一方で、剣技を得意とする精霊「サムシン」は、「まじんぎり」「ゾンビぎり」「かえんぎり」などを駆使して安定したダメージを叩き出し、ボス戦では貴重なダメージソースになってくれる。

 また、最強格の精霊「バズウ」は、『ドラクエ6』では「こごえるふぶき」「イオナズン」「ジゴスパーク」を繰り出してくれるうえ、全体回復の「ベホマズン」まで使ってくれる。

 『ドラクエ7』でも「メラゾーマ」「バギクロス」「ベホマラー」など、攻守両面で活躍する存在。ただし、召喚時に眠っていることがあり、若干のクセがある。

 このようにそれぞれに特徴があるが、命令できないため、どのような技を出してくれるかは読めない。それが「しょうかん」ならではの楽しみでもあったのだ。

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