「進化させたら絶対返してよ?」まさにチビッコたちの神器!『ポケットモンスター赤・緑』と通信ケーブルの“悲喜こもごも”の画像
ゲームボーイソフト『ポケットモンスター赤』(任天堂) ©1995 Nintendo  写真/ふたまん+編集部

 任天堂の大人気ゲーム『ポケットモンスター』シリーズの第1作『ポケットモンスター 赤・緑』は、29年前の今日、2月27日に発売された。社会現象にもなった『ポケモン 赤・緑』が巻き起こしたムーブメントは数知れないが、そのなかでも子どもたちにとくに大人気だった「通信ケーブル」を覚えているだろうか。

 2機のゲームボーイをケーブルで繋ぎ、友達同士で『ポケモン赤・緑』が遊べた通信ケーブル。「携帯ゲーム機で対戦プレイができる」というのが当時としては画期的であり、子どもたちの遊びに革命をもたらした存在である。

 今回は『ポケモン赤・緑』の大ヒットに少なからず貢献した“神器”「通信ケーブル」の思い出や当時のあるあるネタを振り返ってみたい。

■通信ケーブルを持っていればヒーロー扱いだった!

 『ポケモン赤・緑』における通信ケーブルの役割は、「通信対戦」と「ポケモン交換」の2つだ。

 通信対戦では友達とポケモンバトルができ、育てたポケモンを使った真剣勝負に誰もが夢中になった。ポケモン交換も人気が高く、「ポケモンずかん」を完成させるためトレードに励んだ子どもも多いだろう。

 『ポケモン 赤・緑』は最近の『ポケモン』シリーズ作と比べるとやりこみ要素が少なく、クリアするとすぐにやることがなくなってしまう。遊びの幅を大きく広げる通信プレイは、『ポケモン』で遊びたいけれどひとりプレイに飽きた子どもの救いだったのだ。

 そのため、通信ケーブルは非常に需要が高く、持っている子どもはヒーローのように慕われていた。みんな通信ケーブルを持っている子と遊びたがったし、1本しかないケーブルを譲り合って代わる代わるに使ったのは『ポケモン赤・緑』ユーザーのあるあるだっただろう。

■切断は絶対NG! 端子を持ちながら遊んだことも

 通信ケーブルはケーブルの両端に接続用の端子がついており、それぞれをゲームボーイ側の端子に差し込んで使う。ケーブルの長さの都合上、なるべく2人で寄り添いながら遊ぶ必要があった。無線のオンラインプレイが当たり前の現代では不便に思えるかもしれないが、29年前はむしろ感動していたのだから面白い。

 通信プレイ中は、ゲームだけでなく通信ケーブルにも気を使う。通信中に端子が外れるとエラーが発生してしまうし、使いこんだ通信ケーブルは簡単に外れやすい。

 対戦が中断されないように片手で接続端子をしっかりと掴み、もう片方の手でポケモンに指示したトレーナーも多かったはずだ。重ねて言うが、そんな状況でも不便さはちっとも感じなかった。

 筆者の体験談になるが、バトルで追い詰めた対戦相手にわざとケーブルを外され、勝てた勝負を台なしにされたことがある。いま思うと、彼は「切断厨(オンライン対戦ゲームで負けそうになると故意に接続を遮断するゲーマーを指すスラング)」の走りだったのかもしれない……。

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