『凪のお暇』や『美食探偵』、『珈琲いかがでしょう』にも…コミカルからシリアスまで七変化! 中村倫也が出演した漫画実写化作品たちの画像
中村倫也 写真/ふたまん+編集部

 コミカルな役からシリアスな役まで、幅広い役柄を演じる中村倫也さん。温和で優しい人柄も魅力の彼は、今やドラマや映画にバラエティと引っ張りだこの人気俳優である。

 今夏に放送されたドラマ『Shrinkー精神科医ヨワイー』(原作:七海仁さん、漫画:月子さん)では、精神科医・弱井に扮した中村さんの患者に寄り添う誠実な姿が心に響くと話題になった。今回はそんな中村さんがこれまでに出演してきた、漫画実写化作品をご紹介していこう。

■初々しい野球少年の姿がかわいい!『H2〜君といた日々』

 中村さんの初めての連ドラデビューは、あだち充さん原作の漫画を実写化したドラマ『H2〜君といた日々』(2005年)だった。

 主演を山田孝之さん、ヒロインを石原さとみさんがつとめた本作において、中村さんは山田さんが演じる主人公・国見比呂の後輩・島オサム役として登場している。

 後輩らしく初々しい野球少年の島だが、実はある目的のために千川高校にやってきたという裏の顔を持つ役柄でもある。

 本作に出演した当時、中村さんは18歳だった。今でこそ色気のある大人の男性として人気を博しているが、白球を追いかけ全力で野球を楽しむやんちゃな姿は必見だ。

■冴えない男子高校生役が新鮮!『ヤンキー君とメガネちゃん』

 今や人気俳優として名を轟かせている中村さんだが、朝ドラでブレイクするまでは長い下積み時代があったことでも知られている。

 そんな中村さんのフレッシュな演技を見ることができるのが、吉河美希さん原作の漫画を実写化したドラマ『ヤンキー君とメガネちゃん』(2010年)だ。

 成宮寛貴(現:平宮博重)さんと仲里依紗さんがメインキャストをつとめる本作で、中村さんは成宮さん演じる主人公・品川大地のクラスメイト、松山啓介役として登場する。

 大地のことを恐れる松山は、ケンカに巻き込まれたり脅されたりと災難続きで、いわゆる“冴えない”男子高校生だ。今では王子様のようなキラキラとしたイケメンを演じることが多い中村さんの、意外な姿を見ることができる貴重な作品だろう。

 ちなみに本作は中村さんのほかにも、川口春奈さんや鈴木亮平さんといった今をときめく人気俳優たちが続々出演しているので、ぜひ脇役たちにも注目して見返してみてほしい。

■主人公の隣に住む謎めいた自由人を好演『凪のお暇』

 コナリミサトさん原作の漫画を実写化したドラマ『凪のお暇』(2019年)は、荒々しい社会の波に疲弊して郊外に引っ越した主人公・大島凪が、新生活に奮闘する姿を描いた作品だ。

 本作にて、主人公の凪を演じたのは黒木華さん。そのほか、高橋一生さんや市川実日子さんなど実力派俳優たちが名を連ねたことでも話題となった。

 中村さんは、凪の隣人・安良城ゴンとして登場する。ゴンは凪の住むアパートに住む隣人で、凪の気になる相手でもある。

 優しく来る者拒まずの性格であるゴンは女性たちを振り回してしまうことから、「メンヘラ製造機」などと呼ばれる、クセが強いキャラクターだ。飄々とつかみどころのない“ゴン像”は、中村さんのもつミステリアスな雰囲気にマッチしており、個性的なファッションも相まって作中でも目を引く存在となっていた。

 2018年に朝ドラ『半分、青い。』でブレイクを果たした中村さん。どちらの作品でも女性にモテる男性を演じているが、本作でのくわえタバコと気怠い雰囲気に夢中になった人は少なくないだろう。

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