■モノクロながらサガ・スパロボ・ポケモンなどの歴史的人気シリーズを輩出!

 国内で3247万台もの販売台数を誇る『ゲームボーイ』だが、ゲームソフトもヒット商品を生み出している。なかでも、ファミコンでも移植されている1989年6月に発売された『テトリス』(任天堂)は、424万本ととてつもない大ヒットを記録した。

 また『ゲームボーイ』から発売されて、のちにヒットシリーズになった作品もある。まずは同年12月に発売された『魔界塔士Sa・Ga』(スクウェア 現:スクウェア・エニックス)。これは、“サガ”シリーズとして今日まで人気を博している。

 1991年4月には『スーパーロボット大戦』(バンプレスト 現:バンダイナムコエンターテインメント)が発売。こちらも、さまざまな機種でリリースされる大人気シリーズとなった。

 そして極めつけは、1996年に発売された『ポケットモンスター 赤・緑』の2作品だろう。のちにアニメや映画、カードゲームで世界中にポケモンワールドを展開することになるタイトルだが、最初は『ゲームボーイ』のソフトから始まったのだ。

 当時はすでに『プレイステーション』(SCE 現:SIE)が登場しており、『ポケモン』発売の1カ月後には『バイオハザード』(カプコン)も発売された。スーパーファミコンも最盛期が過ぎようとしていた時期だ。それでいて7年目を迎えた『ゲームボーイ』に歴史的人気シリーズが登場するなんて、当時は誰も予想しなかっただろう。

 

 子どもだけではなく、大人も手軽に遊べた『ゲームボーイ』。シンプルながらも馴染みやすいデザインに、持ち運びや対戦も可能と、なんとも魅力的な携帯型ゲーム機だった。

 もしも本機が開発されていなかったら『ポケモン』もなかったのかもしれない……そう考えると、とてつもないゲーム機だったといえるだろう。

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