■ロンブー田村淳…初の声優挑戦から成長を見せた『アイシールド21』ヒル魔
今年連載21周年を迎えたアメフト漫画『アイシールド21』(原作:稲垣理一郎さん、作画:村田雄介さん)。2005年から2008年まで放送されたアニメは、ロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが声優初挑戦をしたことでも当時注目を集めた。
田村さんが担当したのは、勝利のためなら手段を選ばない悪魔のような男「ヒル魔」こと蛭魔妖一だ。本作屈指の人気を誇る蛭魔を芸人の田村さんが演じることについて、当時はかなりの賛否両論があったようだ。
アニメの序盤では初々しい演技が目立ち、のちに「時を戻せるならアフレコやり直したい」とも語るほどだった田村さん。しかし、放送を重ねるにつれて上達していき、アニメ終盤では違和感のない蛭魔を演じられるまでに成長を遂げており、今では「蛭魔は田村さんじゃないと!」というファンの声のほうが多いほどだ。
蛭魔には「0.1秒縮めんのに 一年かかったぜ」という名言がある。アメフトも声優も、上達するには絶え間ない努力しかないのは同じなのだろう。
本職ではないお笑い芸人がアニメの声優に抜擢されて「本当に大丈夫?」と思うのは当然の感想かもしれない。しかし過去の名作を見てみると、芸人でありながらファンの心に残る声優をやりきった人は意外と多いのだ。
『キン肉マン』の新アニメも、お笑い芸人とアニメーションの化学反応に期待したい。