■スーファミ以降で猛威を奮ったコナミの野球ゲーム

 スーパーファミコン以降になると、サクセスモードを搭載した『パワプロ』が大ヒット。NINTENDO64でもコントローラーのおかげでミートカーソルが操作しやすくなり、これまた面白かった。『パワプロ』の画面構成は、『エキサイティングベースボール』のころから変わっておらず、育成要素も含め、当時のアイデアがブラッシュアップされて活かされているのだろう。

 そして、2004年にはPS2でリアルな野球ゲームとして『プロ野球スピリッツ』が登場。『パワプロ』と二大タイトルで野球ゲーム界を引っ張っていくことになる。

 筆者は学生時代はもちろん、社会人になってもこの両者でよく遊んだものである。どちらが良いかと言われれば甲乙つけがたく、今も我が子たちと一緒に対戦しているほど好きなゲームのひとつだ。プラットフォームが変わっても面白さを持続しているあたり、さすがコナミである。

 

 思い返してみると、ファミコン時代にはコナミに野球ゲームのイメージはほとんどなかったように思う。しかし、いつの間にかコナミブランドが野球ゲームをけん引するようになっていった。

 それもこれも『エキサイティングベースボール』が登場し、その後『がんばれペナントレース!』を経て、どんどん進化していったのが理由であるのは間違いないだろう。

 今年30周年を迎える『パワプロ』。来たる7月18日には、『実況パワフルプロ野球2024ー2025』が発売決定している。今後も楽しみにプレイしていきたい。

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