■リアルなグラフィックで操作性も抜群!メタルヒーローがカッコいい『特救指令ソルブレイン』
最後は、1991年10月に発売された『特救指令ソルブレイン』だ。こちらは特撮作品とはいっても戦隊モノではなく、『特警ウインスペクター』から始まったレスキューポリスシリーズで、同年1月から放送されている。
敵を倒すだけでなく、人の心を救うレスキュー隊でもあるのが「ソルブレイン」で、何といっても泣けるストーリーが多い。敵に感情移入してしまう場面もあり、特撮シリーズで泣けるか? と思う人がいたらぜひ見てほしい。主題歌も素晴らしく、心を打たれたのは筆者だけではないだろう。
さて、ゲームは横スクロールと縦スクロールがあるアクションゲームで、グラフィックはこれまた綺麗だった。非常にテンポがよく、操作性も抜群でサクサクと進める、爽快感抜群の名作ゲームといえるだろう。
ゲームでは敵を倒すことに専念しているので、レスキュー要素がないのはちょっと残念でもあるが、ファミコンの容量では仕方ない。メタルヒーローの中でも屈指の名作だけに、ファミコン化してもらったのは激熱だったものである。
今回紹介した3作品はどれも原作が面白いが、筆者の周囲では年齢的に見ていない友人がほとんどだった。みんなどこか大人びてトレンディドラマに夢中となっていた時期でもある。
受験勉強で忙しかった上に『101回目のプロポーズ』(フジテレビ系)がクラスで話題となる中、筆者は必死に『特救指令ソルブレイン』を力説していたので、女子たちから白い目で見られていたものだったな……。