■翼に憧れ続けた“貴公子”トーレス

 フェルナンド・トーレスは1984年にスペインで生まれ、16歳の若さでトップチーム昇格を果たした選手だ。スペイン代表としてUEFA EUROで優勝を経験し、チェルシーFCといった強豪ではストライカーとして活躍。2018年からはサガン鳥栖に移籍し、Jリーグを盛り上げた。

 イニエスタと同級生のトーレスも『キャプ翼』の筋金入りのファンだ。チェルシー時代には、公式サイトで「子供の頃みんなが夢中になったアニメが、『オリベル・イ・ベンジ(スペイン版タイトル)』だった。少年チームに入ったオリベル(翼)が成長して欧州リーグでプレイする夢のような話で、兄の強い勧めとアニメの影響でサッカーを始めたんだ。」と自身のキャリアの起源を語っている。

 さらに集英社ジャンプリミックス『キャプテン翼 小学生編6』では、「始めは兄と同じGKをして若林に憧れていたが、FWに転向してからは翼に憧れて翼になりたかった。サッカーをしている子供には『キャプテン翼』を見るべきと勧めている。」と長年の愛を語っている。

■タトゥーを入れた若きエース!アレハンドロ・ガルナチョ

 最後は、U-20アルゼンチン代表のアレハンドロ・ガルナチョを見ていきたい。マンチェスター・ユナイテッドのFWとして圧倒的な存在感を放つガルナチョ。今期も29試合7得点と好調をキープしており、さらなる活躍に期待の声が絶えない選手だ。

 ガルナチョは、2004年生まれで非常に若い。ゆえに初期のアニメを見ているかは不明だが、『キャプ翼』のファンであることが判明している。

 2022年、イギリスのタブロイド紙『The Sun』は、「ガルナチョが右ふくらはぎに入れた『キャプ翼』のタトゥーを披露した」と記事を投稿。記事によると、タトゥーは、ふくらはぎ外側に大きく翼、若林、日向の躍動感あるイラストが入っていてインパクト特大。ガルナチョは子供の頃から同作が大好きだったようだ。さらに彼は『イナズマイレブン』のファンでもあるため、内側には大きな鬼道有人のタトゥーが入っている。

 このほかにも、ネイマールやティエリ・アンリ、アレッサンドロ・デル・ピエロなど年齢や時代を問わずファンを公言している選手は多い。『キャプテン翼』の43年に渡った漫画連載は終了したが、これからも世界中のファンを魅了していくのは間違いないだろう。

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