■恋する乙女は怖いものなし!? 『マール王国の人形姫』のコルネット
プレイステーションで発売され、現在ではNintendo Switchでプレイ可能な『マール王国の人形姫』。本作は人形使いの少女コルネットが、石化してしまった王子様を助けるために旅立つ冒険を描いたもの。つまりコルネットはお姫様ではないのですが、冒険を経て王子からプロポーズされる、つまりお姫様になるというストーリーなのです。
本作はミュージカルのようにドットで描かれたキャラクターが、歌って踊るイベントシーンが楽しめるミュージカルRPG。バトルはタクティカルSLGに似たシステムで、コルネットが仲間にした人形たちとともに戦っていきます。この人形たちとの交流が深いコルネットの恋物語がまとめられ「人形姫物語」となっているのが本作の物語でもあるのです。ほかのタイトルに比べて“姫”要素はちょっと弱めですが、人形を愛でる「ひな祭り」にはもっともふさわしい一本かもしれませんね。
■巨大な剣を振う少女が嫌いな人はいません! 『プリンセスクラウン』のグラドリエル姫
レトロゲームファンなら、お姫様と聞いてセガサターンの『プリンセスクラウン』に登場する、グラドリエル=ド=ヴァレンディア姫を真っ先に思い浮かべる方も多いと思います。同作は13歳にして姫を飛び越えて女王に即位するグラドリエルを主人公にしたアクションRPGで、身の丈を超える大剣を手にしたグラドリエルのダイナミックなアクションバトルはサターン随一。
グラドリエルの動きはバトルだけでなく、食事や会話、笑顔や首をかしげるなど細かな表現豊かなモーションでキャラクターの魅力を引き出しており、その動きの可愛らしさに魅せられたゲームファンも多いでしょう。可愛らしさとカッコよさを兼ね備えた最高の姫キャラは彼女を置いてほかにいないと断言できます。
今回紹介したのは、いろんな意味で印象に強く残るお姫様たちのゲームをピックアップしてみましたが、RPGをはじめ、お姫様が出てくるゲームは数多くあります。お姫様たちの性格や振る舞い、そしてその魅力も十人十色。皆さんにとってもっとも印象に残ったお姫様はどなただったか、ひな祭りの今日この日に振り返ってみてはいかがでしょうか。