■カジノ再開にトンネル開通! トルネコがいなかったらみんな導かれていない
戦争が回避されたのち、トルネコはエンドール王から自分のお店を出す許可をもらえる。もちろん、タダとはいかず、開業資金として35000Gが必要となる。まあ、これも「ぎんのめがみぞう」を手に入れてコレクターに渡すと25000Gが手に入るので問題ない。
敵モンスターも強いが、トルネコは「スコット」と「ロレンス」という用心棒をお金で雇える(5日間で400G)から頼もしかった。NPCをお金で雇えるアイデアも、面白かったものだ。
まあこれでトルネコは晴れて店主となり、愛妻・ネネが店番をするように。このネネはかなりの商才を誇り、武器・防具・アイテムを預けると、何と通常のお店以上の利益を出してくれるのだ。
う〜ん、ぼったくりのような気もするが……。ただ、このネネの頑張りが嬉しく、いろんなアイテムを預けて資金を増やしていくのも第三章の醍醐味だった。
そして、最終目標としてはエンドールの東にある「ブランカへの洞窟」で工事への資金を援助し、トンネルを開通させることになる。
トンネルが開通するとカジノも再開して遊べるようになるのだが、気を付けたいのがネネに預けたアイテムがすべてなくなり、売り上げももらえないことだ。これには泣かされたプレイヤーも多かったに違いない。筆者もなんでだ!と嘆いたものである。
とはいえ、ブランカは第五章で主人公にとって序盤の拠点となる城であり、カジノはモンバーバラの姉妹と主人公が出会って仲間になる場所でもある。また、彼らが出会っていなければ、馬車も手に入らない。第五章はトルネコのおかげで“導かれし者”たちが集ったともいえるだろう。
あらためて考えると、トルネコの残した功績はとても大きい。二国をつないだ橋工事の担当者救出、戦争回避、両家の婚姻、トンネル開通、カジノ再開……いやはや素晴らしいものだ。
とくにエンドールは『ドラクエ4』の世界では中心的な存在となるので、第五章においてもつながっている。最後は馬車要員となってしまうトルネコだが、彼自身が“導く者”だったのかもしれないな。