「まるで預言者」ファミコン・スーファミ・メガドラ時代にありえない? ゲームの未来を“先取り”していた名作たちの画像
スーパーファミコン用ゲーム『テイルズ オブ ファンタジア』(ナムコ)

 文字や画像、動画を一瞬で離れた地点に送れる「インターネット」。パソコンのようなマルチデバイスを持ち運べる「スマートフォン」。もっと昔を基準にすると、「冷蔵庫」「自動車」「空調設備」でさえ、非現実的なほどに革新的な技術である。

 それはゲームにおいても同じで、今では当たり前に使われている「便利なシステム」も、初めて使われた当時は感動的なものであった。

 そんな革新的システムを、有名になるずっと以前に取り入れていた、オーパーツのようなゲームがある。今回はファミコンからメガドライブまで、便利システムを先取りして採用していた「レトロゲーム」の名作を紹介していこう。

■道具袋システム『ドラえもんギガゾンビの逆襲』

 道具袋システムとは、RPGにおいて、道具をパーティーメンバーが個別に持つのではなく、共通のアイテム袋に入れて持ち運べるシステムである。

ドラゴンクエスト』に『MOTHER』など、ファミコン時代のRPGではただでさえ少ない貴重なアイテム所持枠が、キーアイテムで埋まってしまい、はたして何を持つべきか取捨選択が迫られたが、この「道具袋システム」によって、いちいち町の倉庫に立ち寄ることなく、道具を管理することができる。

 今では当たりまえの機能だが、いち早くこれを取り入れていたのが1990年にエポック社から発売された『ドラえもん ギガゾンビの逆襲』で、「ポケット」という名称で「道具袋システム」が用意されていた。

 つまり、フィールド上であっても、洞窟内であっても、いつでもどこでも倉庫が利用できるシステムである。倉庫がいらなくなるどころか、大量のアイテムを持ち運んでいる状態なので、いつでも引き出して使えるという、攻略するうえでさらなる利点もある。

 このシステムは、1995年発売のスーパーファミコン用RPG『ドラゴンクエストVI 幻の大地』で実装されて、便利だと話題になった。これが好評だったのか、以降の『ドラクエ』シリーズでは道具袋システムが定番化。倉庫は、戦闘で全滅したときのデスペナルティを防ぐためにお金を預けるという「ゴールド銀行」に形を変えることとなる。

 一気に定番化するほど画期的であった道具袋システムだが、話題となった『ドラクエ6』が1995年発売、『ギガゾンビの逆襲』が1990年発売と、なんと5年も先取りして道具袋システムを実装していた。

 とはいえ、『ギガゾンビの逆襲』では、ポケット収納上限は128個となっている。回復アイテムを大量に収納した場合には、満杯になる可能性もある上限だが、通常プレイでは問題ないだろう。

 また、ひみつ道具やイベントアイテムなどは別枠扱いで、上限とは関係なく収納できるので、実際の収納数は128個よりも多い。また、収納上限ぴったりの状態でイベントアイテムを受け取り、バグで消失してしまうことも無い。

 四次元ポケットの存在があるので、ほぼ無限に収納できる道具袋に説得力が増すのも、『ドラえもん』のゲームならではだろう。

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