■難しい…からこそ突破できた時の快感がヤミツキに!
シナリオとしては帝国の領主として領土を広げながら各地にいるボスを倒して回っていくというもので、その順番がフリーなので攻略の手順が一筋ではないのが『ロマサガ2』の魅力なのですが、シナリオを追っていくというよりも何度も戦闘を繰り返していくようなシステムが特徴です。
そのため、この戦闘部分に『ロマサガ2』の面白さのほぼ全てがつまっていると言っても過言ではないでしょう。(いわゆる河津節が楽しめる、セリフ回しや名言も多い作品ではありますが)
先述の陣形で言うと、全員が先制できる「ラピッドストリーム」(わかりやすく強かったので一番使いました)や皇帝の火力が上がる「アマゾンストライク」など、説明は少なくとも陣形によってボスの攻略の可否が決まるケースもあるでしょう。
『ドラクエ』では後ろのキャラほど敵から狙われにくい、という傾向がありますが、『ロマサガ』の陣形ほど大きな影響はありません。このパーティの陣形にすら意味を持たせたのは、当時としては斬新だったといえるでしょう。説明はかなり不足しているとは思いますが、スキルを上げなくてもこの陣形変更だけで勝てることもあるので、このゲームの攻略における最重要項目と言っても過言ではないでしょう。試行錯誤してひらめいたり、見切ってくれたおかげで強力な攻撃をかわしたりして敵を倒せた時の喜びは格別です。
『ロマサガ2』は決まったパーティで進める必要性もありません。シーフ、ホーリーオーダー、フリーファイターなどなど計23種類のクラス、そのなかで男女で分かれているものがあり、さらに各クラスごとに8人の能力が異なるキャラクターがいます。
この時点でお分かりの通り、得意な技や装備、レベルが違うので当然難易度も変わります。1回のプレイで全キャラクターを試せる人はいないでしょう。それだけ遊びごたえがあります。