『ロマンシング サ・ガ2』祝30周年!激ムズ「詰みゲー」だけど愛される「スルメゲー」の画像
スーパーファミコン用ソフト『ロマンシング サ・ガ2』(編集部撮影)
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 本日12月10日は、スーパーファミコン用ソフトとして誕生した『ロマンシング サ・ガ』の発売30周年記念日です。

 SFCのRPGのなかでもとくに人気の高い本作は、ロマサガ特有のフリーシナリオと陣形やひらめきといった戦闘システムによるその自由度の高さが、多くのコアなRPGファンを虜にしました。

 しかし、名前は知っているけどプレイしたことがないという人も多いのではないでしょうか。

 今回はそんな愛されているけど、実は意外とプレイしたことがない人も多いという不思議なRPG『ロマサガ2』について語っていこうと思います。

 ちなみに私は初めてプレイしたときに「運河要塞」で詰みました。実際には全然詰んでないんですけど、なんか敵がうじゃうじゃ湧いてくるし、どうやって入ったらいいんだよとなってすぐやめてしまいました。あんな序盤でゲームを投げた経験は、人生でもほとんどありません。クリアできたのは大人になって、ちゃんと考えられるようになってからでした。ネットもなかった当時のプレイヤーで『ロマサガ2』を初見ですんなりクリアできた人はいないのではないでしょうか。

 ……ただ、すんなりクリアできないからいいんです。このゲームは、一度理解すると他のゲームでは味わえない、とてつもない魔力を秘めた作品であることは間違いありません。

■聞いているだけで難しそうと感じる敷居の高さ、受け入れられたら神ゲーなのに

 そもそもRPGといえば、物語を進めていくうちに主人公が少しずつ成長しながらさまざまな困難を仲間と乗り越え、フィナーレを迎えて面白かったー!となるまでの道筋やなんとなくの導線が示されていることが多いのが特徴ですよね。

 当時の『ドラゴンクエスト』をはじめとしたSFCのRPGには、とくにそうした傾向が多くありました。

 ところがフリーシナリオの『ロマサガ2』には、そうした道筋は実際にはあるものの、プレイヤーが自分で手探りで見つけていくしかありません。この時点で、当時の小学生にはかなり難しかったのではないでしょうか。

 また、戦闘を重ねるごとに「出現するすべての敵」が強くなっていくのもこのゲームが難しいとされる原因の一つで、「序盤の弱い敵」という存在がゲームを進めていくうちにいなくなってしまうことから、HPの2倍近いダメージを出してくる雑魚敵がうようよいる状態なんてこともありました。戦闘はつねにHP全快の状態でスタートする仕様だから、少し敵が強いんですかね……?

 プレイしたことがない人からしたら、敵を倒せば味方も強くなるんだからそんなこと起きないでしょ? と思うかもしれませんが、実はこの「戦闘回数」は逃げても加算される仕様でした。なので、逃げれば逃げるほど「詰む」可能性がドンドン上がっていくし、しかもめっちゃ逃げやすいので、集団の敵が出てきたらさっさと逃げちゃおうと思って逃げてしまったプレイヤーがあとあと煮え湯を飲まされる、というのも初見プレイヤーではザラにあったことでしょう。

 ただこれでも初代の『ロマサガ』に比べれば遊びやすくはなっています。フリーシナリオとはいっても必須のイベントはあるし、敵と戦っていたら物語の時間が進んでしまってイベントがいつの間にか終わっていた、ということもありません。そういう意味では物語を楽しみやすくなっているといえるでしょう。

 さて、遊びやすくなったとはいえやはり難しい『ロマサガ2』。実はめちゃくちゃ重要なのに説明がほとんどされない陣形やひらめかせる技(かなり運ですが)など、しっかりと考えて組み立てなければ攻略は不可能といえます。

 その攻略不可能さを物語るのが、本作のラスボス「七英雄」の存在です。RPG好きなら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

 この「七英雄」はSFCのRPGのなかでも屈指の強さを誇るラスボスで、簡単に言うとめちゃくちゃ強いボスがそれぞれの一番強い技を最大7連続で攻撃してくる、といった感じです。こんな抽象的なこの情報だけで、もうハチャメチャに強いことがお分かりいただけたでしょう。ちなみにこのハチャメチャなラスボスも「ある術」を使えばあっさり勝てますが、私は『ロマサガ2』がとてもヘタなのでこの方法以外で倒せたことがありません。というかラスボスにたどり着いた経験が1回しかありません。

 これをロマサガファンに言うと、なんてもったいないんだ、2周目以降がこのゲームの本当の面白さだろうと全員が口々に言ってきます。

 ということで、ここまでは『ロマサガ2』がいかに難しそうで、そういう情報だけが独り歩きしたことで明らかに敷居が上がっていることが伝わったかと思うので、ここからはファンを魅了するその魔力について簡単にご紹介しましょう。

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