■「おのれ邪鬼王!」とか言ってる場合じゃねぇ! なんでステージ最初まで戻される!?

 とはいっても、まったく先に進めないほどの理不尽さはありません。コンティニューは無限なので、何度も練習して「ここは敵を倒して……ここはダメージ覚悟で突っ切ったほうが安全……」といったように自分なりの攻略法を見つけていけば、潜り抜けられる程度の難しさです。筆者も久しぶりに遊んでみましたが、最終ステージのボスまでたどり着くことができました。まぁ、何十回もコンティニューを繰り返して攻略法を身体に覚え込ませるのに何時間かかったかは見なかったことにしてます。

 ここまでも散々難しかったのですが、最終ステージはなんとボス3連戦。どれもまぁ尋常じゃないぐらい強いんですが、なにより理不尽なのがやられると最終ステージのスタート地点に戻されること。それこそ「お の れ 邪 鬼 王 !」と声を荒げたくなるほどの理不尽さに、ここで心を完全に折られた人も少なくなかったと思います。私も当時、一度だけクリアできた記憶があるのですが、今考えるとよくクリアできたなぁ……とあの頃のメンタルの強さに感服しました。

 まあボス3連戦のうち、すでに倒したボスとは戦わなくてもいいのが最後の情けのような気がしますが、それでも結構な理不尽さ。今回改めて当時の自分に並び立とうとラスボスと格闘し続け、ようやく邪神を倒したときは得も言われぬ達成感がありました。この高揚感は高難度ゲームだからこそと浸りつつも、いやでもやっぱこの仕様はナシだろうと思わざるを得ません。

 とはいえラスボスの仕様を別にすれば、アクションゲームの完成度は非常に高いので、まだ遊んだことのない腕自慢のプレイヤーには一度遊んでみてほしいゲームです。Nintendo Switch Onlineに加入していれば無料で、しかもラスボス直前から遊べる「クライマックスバージョン」も用意されて……これって心折られるだけのヤツなんじゃ? と思わなくもないですが、容赦ない高難度アクションを体験してみてください。

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