■王道ストーリー!『ガンダム』原作を知っているとより楽しい

 カードダスはもともとコレクションを楽しむアイテムだが、しっかりとストーリーも作られている。本作ではそのストーリーを再現。アムロが離脱しないといった変更は一部あるものの、基本的には忠実に再現されていた。

 また、テレビアニメ『機動戦士ガンダム』を視聴しておくと、思わぬところで「おお!」と思うこともあった。たとえば、ジオン族の騎士ランバ・ラルは、パーティにセイラがいると、戦闘に発展しない。

 さらに、戦士カクリコンは、ところどころで登場し「俺の名前を覚えているか」の問いに「はい」と答えることで戦闘を回避できるが、「いいえ」と答えると戦闘に突入する厄介ムーブを仕掛けてくる。なお、原作では親友であるジェリドが本作に登場しないため、カクリコンはずっと孤独。ストーリーにも一切関わらないので、個人的に謎だったキャラクターNo.1である。

 久々にプレイしてみると、思った以上にしっかりと作り込まれていて驚いた。あらためて確認してみると本作は1990年に発売されており、『ドラクエ3』は1988年に発売されている。『ドラクエ3』よりもあとに発売したのであれば、これだけのクオリティも納得。そこそこボリュームもあるので、十分に楽しめる内容だ。

 なお、敵勢力であるジオン族との決着はつかないので、次回作が気になるエンディングとなっている。ナイトガンダム物語は人気が出て、シリーズとして複数販売されてきた。機会があれば、続編もプレイしてみようと思う。

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