アニメやゲームなどさまざまなロボット作品の夢のクロスオーバーが魅力のシミュレーションRPG『スーパーロボット大戦』シリーズ(以下スパロボ)。2021年10月28日にはシリーズ最新作となる『スーパーロボット大戦30』が発売となり、本日で2周年を迎えた。
『機動戦士ガンダム』をはじめ、『マジンガーZ』に『ゲッターロボ』といった定番作品だけではなく、時にはロボットファンも驚くような作品がサプライズ参戦することも珍しくない同シリーズ。超ボリュームで作られた『スパロボ30』でも、円谷プロの特撮ドラマを原作とする『SSSS.GRIDMAN』や、『小説家になろう』から生まれた『ナイツ&マジック』などが初参戦を果たしており、今後どのようなタイトルが参戦してくるかはファンにとっては注目の的。
最近の作品だけでなく、今から20年以上昔のゲーム作品に登場してきたロボットについても、『スパロボ』で多作品のロボットと一緒に戦う姿を見たい、IFストーリーで世界観を拡張してほしいという声も多い。
今回はそういった、熱烈なファンが多いレトロゲームロボットを見ていきたい。
■『ライブアライブ』リメイクで更なる展開に期待がかかる「ブリキ大王」
まずはスクウェア(現:スクウェア・エニックス)のRPGに颯爽と現れた巨大ロボット「ブリキ大王」。近未来の世界観ながら、バリバリの昭和風味の王道巨大ロボットである。
登場作品は、さまざまな時代、さまざまな世界観のストーリーを体験できる、スーパーファミコンのオムニバス形式のRPG『ライブ・ア・ライブ』。『ライブアライブ』自体もカルト的な人気を誇るRPGで、登場するどのキャラも個性的な作品だった。
その中でもブリキ大王は特に人気が高いキャラで、2022年にニンテンドースイッチでHD-2Dリメイク版が発売された際には、さまざまな試みがされ話題を集めた。
限定盤特典には、キャラクターデザインを務めた漫画家・島本和彦さんの描き下ろしボックスアートが施された、ブリキ大王のプラモデルが付属。また、テーマ曲である『GO!GO!ブリキ大王!!』にも影山ヒロノブさんの歌が付き、それがカラオケでも配信されるようになった。さらには島本さんが手がけた近未来編の同人漫画『超級!! ライブアライブ近未来編』がビッグガンガンコミックスより公式に発売。ブリキ大王ファンの熱量に応えるように、さまざまな展開があった。
『スパロボ』参戦が叶った場合、漫画版で意外とサイズが大きかったタロイモも、ユニット化できるのかもしれない。BGMも、ブリキ大王のテーマの他にも、近未来編通常戦闘曲や、ボス共通の『MEGALOMANIA』と、『スパロボ』映えする曲が多い。参戦実現に期待したいロボットだ。
■『がんばれゴエモン』シリーズお馴染み「ゴエモンインパクト」
続いては、アクションゲーム『がんばれゴエモン』シリーズより、スーパーファミコン用ソフト『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』で初登場し、以降レギュラー化した巨大からくりメカ「ゴエモンインパクト」。
スーファミ世代であれば多くの人が見たことがあるであろう息の長いキャラクターで、登場シーンも見た目もインパクト抜群である。
また、ゴエモンインパクトの操作性も、中々にクセがあり、使いこなすのに手を焼いた人も少なくないだろう。ラスボスになったり宇宙人になったりと、シナリオ上の扱いも印象的だ。
武装は近接用のパンチ、遠距離用のバルカンのような小判砲、必殺のキセルボムと百烈パンチと、『スパロボ』的にも中々にバランスが良い。江戸時代なのに、スキーリフトやミサイルが登場してしまう世界観も、『スパロボ』に混ざると面白そうである。