■人助けに必要では…? 『ドラクエ4』毒ガスが蔓延している「アッテムト」診療所にある「せいすい」

 さて、気を取り直して。最後は、リメイク版『ドラクエ4』に登場する「アッテムト」の診療所だ。ここは鉱山から毒ガスが充満しており、炭鉱夫たちはおろか、町が絶滅の危機に瀕していた。

 診療所では気休めにしかならない程度の処置しかできないようで、もはや神父も成す術がないらしい。それもそのはず、この奥には“地獄の帝王”・エスタークが眠っており、その邪気がものすごいのだ。きっと、人間にとって呪いのようなものなのだろう。

 そして、この診療所のタンスには「せいすい」が入っている。『ドラクエ』シリーズで「せいすい」といえば、邪気を払って魔物から身を守ってくれるものだ。(もちろん、自分よりも弱いモンスターのみだが)

 そうなのだ、ここでの「せいすい」は、人々の心の助けになるアイテムであるはずなのだ! それを勝手にタンスから取り出すなんて……いや、むしろトルネコなんて「こんなのいらねー」と、投げ捨てていそうだ。アバン先生やレオナ姫がいたら、きっと怒られてしまうことだろう。

 

 ありとあらゆるタンスを物色していく『ドラクエ』の世界には、罪悪感なんてものは存在しない。まあ、おイタし過ぎて「ガーデンブルグ城」では捕まってしまうのだが……。それでも有力なアイテムをゲットしたときは嬉しいのだから……まあ、いいか。

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