■勝手に時間を巻き戻すなよ! 無限ループを味わわされる「ときのすな」
メタル狩りの定番アイテムといえばシリーズお馴染みの「ときのすな」だろう。
『ドラクエ4』から登場しているアイテムで当初はいろいろと制限のようなものがあったが、『ドラクエ7』からは繰り返し利用でき、バトル開始前まで戻るように変更された。これは4〜6のリメイク版でも採用されており、逃げやすいメタル系モンスターとの一戦では重宝されたものだ。
だが、よく考えるとこれは仲間に勝手に使われたらシャレにならないアイテムだろう。メタル系が逃げたからといって、まだ敵は残っている。ソイツらを倒すのも勇者一行の使命といえるはずだ。次の攻撃を考えているキャラもいるし、アリーナにいたっては「かいしんのいちげき」を繰り出そうとしているかもしれない。
経験値を稼ぎたいからといって、メタル系モンスターが登場するたび無限ループのように何度もやり直しをさせられる側はたまったものではない。
もちろん「ときのすな」を使えばそれまでの戦闘に関する記憶はリセットされそうなものだが、もしもバレたらアリーナやマリベルなど気の強い女性陣からは叱咤されそうだし、万が一にもデボラがキレてしまったら大変だ。使用したキャラは、おそらくシャイニーネイルで切り刻まれてしまうだろう……。
また、「ときのすな」はメタル狩り以外でも使うときがある。全滅に近い状態に陥りそうなとき、ドラえもんばりにジャジャジャジャーンと手にしようものなら「あ! あいつ勝手に時間を巻き戻す気だ!」と、敵味方から指摘されるはず。リセットされたら、そこまで敵を追い込んだ効果もゼロになってしまうデメリットも存在するからだ。
ふと横を見ると、メガザルで自らを犠牲にし、形勢逆転を狙おうとするミネアの視線が痛い……ってこともありそう。
よかれと思って使用するアイテムも、パーティー内で揉めてしまうケースがあるなんてよくよく考えなければならないものだ。こういうのって呪文でも揉めそうな気がするな。
一瞬の判断が生死を分ける世界だけに、いちいち仲間に使っていいかどうかを聞くのも違うし……。勝手に使うべきか、慎重かつ大胆に行動しなければならないだろう。