■致命傷すら回復する不死の吸血鬼「ヴァンプ」(メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティより)
ヴァンプは、作中のアメリカ大統領が設立した対テロ訓練用の部隊“デッドセル”のメンバー。ルーマニア出身のナイフ使いで、致命傷から回復する、水上を走る、銃弾を避けるなど、超人的な身体能力を備えている。ストーリーでは、テロリストに占拠された海洋除染施設ビッグシェルの解放を目指す主人公・雷電の前に立ちはだかった。
実際の戦闘では銃弾を避けるだけでなく、上階の手すりの上を歩きながらナイフを投げつけてきたり、水中を自在に泳いで雷電に奇襲をかけてくるなど、身体能力を活かしたトリッキーな動きが多い。さらに雷電の影をナイフで縫い留め、こちらの動きを封じてくるという超常的な力まで使う。
とはいえ、しっかり対処法も用意されている。水中を泳いでいるヴァンプにスティンガーミサイルやグレネードランチャーといった一部の武器を使うと、本人の酸素ゲージを大幅に減らせるので、それだけ潜行される時間を縮められる。雷電の動きを止める技については、周囲の照明を撃って破壊し、影自体を消すという手法で封じることができた。
ちなみに、ヴァンプと戦う場所の下は巨大な水槽があるが、こちらはただの水槽ではなく生物反応槽になっている。生物反応槽は、微生物を使って下水処理を行う装置のことで、生物の反応を活性化させるために絶えず流入させている酸素の影響で、浮力が非常に弱い。
ヴァンプ自身も浮力については説明しており、戦闘中に雷電が槽に落ちると、そのままゲームオーバーになってしまうというギミックもあった。