意外なメジャータイトルもなぜ?「実はちょっとレア」になっているニンテンドーDSのゲームたち! 定価の3倍のケースもの画像
画像は『ニンテンドーDSi LL』(任天堂)パッケージより
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 2004年に発売され、ダブルスクリーンやタッチスクリーンによる直感的なプレイで一世を風靡した任天堂による携帯ゲーム機「ニンテンドーDS(以下DS)」。近年、数十年前に発売された日本のゲームソフトやハードが「レトロゲーム」として再評価され、数万円以上で取引されるケースが出ている。DSも発売から20年近く経とうとしており、レトロゲームの仲間入りをして久しくないが、プレミア化したタイトルも数多くある。

 レアになる要因としては、もともとの生産本数が少ないものや、生産終了後のアニメ化などをきっかけに人気再燃したもの、またマイナーメーカーから発売されたマイナージャンルのタイトルだったり、ハード末期の需要が減った時期に発売されたタイトル、などさまざまだ。

 今回の記事では、生産数が少なすぎたマイナータイトルを除き、「実は持っているけど、気づかないうちにレアになっていた」というタイトルをいくつか紹介したい。数十万円レベルのお宝ではなくとも、数千円で買ったゲームが「数万円」で評価されているという嬉しいケースが意外と多いのだ。

■ジャンプ人気作を恋愛アドベンチャー化した『テニスの王子様』シリーズ

 最初に紹介したいのが『テニスの王子様 もっと学園祭の王子様 -More Sweet Edition-』と『テニスの王子様 ぎゅっと!ドキドキサバイバル 海と山のLove Passion』の2作。

 どちらも元はPS2でKONAMIより恋愛アドベンチャーとして発売され、フルボイス化や新キャラクターの追加など、さまざまな追加要素が加わった2作。初週売上は2万本を超え、『ドキドキサバイバル』は2011年の年間累計が4万4000本とその後もロングセラーで売れ続けたタイトルのため、購入したファンも多いだろう。

 2本ともファンの満足度が高い内容に仕上がっていたということもあり、今でもコレクターズアイテムとしての価値が高く、中古価格は定価の約2倍となる1万円前後を推移。また、大容量のDSカード4Gbit(512MB)を使用しており、生産コストが高く、自社流通を行っているKONAMIからも再販が頻繁に行われなかったことなどが高値を維持している原因と言えるだろう。

 2002年のプレイステーション用ゲーム『テニスの王子様』をはじめ、各ハードでゲームがリリースされた『テニスの王子様』。原作はファンも多い人気漫画なだけに「今でも実は持っている」という可能性が高いタイトルではないだろうか。

■本編シリーズとは別扱い? DSアトリエシリーズ第一弾『リーズのアトリエ』

 次に紹介したいのが、本編とは別に独自の通し番号を使われている番外編のDSアトリエシリーズ第一弾、『リーズのアトリエ~オルドールの錬金術士~』だ。

 売上も4万本を突破し、それに続く『アニーのアトリエ』『リーナのアトリエ』もほぼ横ばい~下降気味の売上ながら、『リーズのアトリエ』の「バグ修正版」は他2点と異なり、中古価格は定価の約3倍となる1万5000円を超えて取引されている。

 というのも、発売当時はバグやフリーズだらけでまともに遊べないということで、後にバグなどを直した修正版がリリースされ、オリジナル版購入者にも交換対応がなされた。しかし、発売より1年近く経過した後での対応ということもあり、交換したユーザーも少なく、出荷もほとんどされなかったようで、現在「バグ修正版」が入手困難なプレミアタイトルとなっている。

 なお現在は交換対応も行っていないため、新規に手に入れることは不可能なので、注意していただきたい。

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