■完成度を上げたメトロイドヴァニアの元祖『悪魔城ドラキュラ』シリーズ
最後に紹介したいのが、海外名『キャッスルヴァニア』から再びタイトル名を戻した『悪魔城ドラキュラ』シリーズだ。DSでは、『悪魔城ドラキュラ 蒼月の十字架』『悪魔城ドラキュラ ギャラリーオブラビリンス』『悪魔城ドラキュラ 奪われた刻印』の3作が発売されており、いずれも2万本~3万本のセールスでファンを中心に好評を博した。
PS2やPS3などで展開された3Dアクション『キャッスルヴァニア』に比べて売上は劣るものの、PSの名作『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』から連なるメトロイドヴァニアタイプの正統進化系にあたる作品。GBAで発売された前作『キャッスルヴァニア〜暁月の円舞曲〜』と同様に、中古価格も1万円から1万5000円とプレミア価格がついている。
当時から早い段階で高い価格で取引されていたが、背景として初のオンラインマルチで話題にもなった『Harmony of Despair』の影響や昨今のメトロイドヴァニアブームでその完成度の高さから改めて評価が上がった形とも言えるだろう。KONAMIを代表する人気シリーズだけあり、こちらも「持っている」可能性が高いタイトルではないだろうか。
ニンテンドーDSでプレミアが付いている「実は家に持っているかもしれないDSタイトル」を紹介してきたが、もちろんここに挙げたものはごく一部。冒頭に書いた通り、DS自体がまだ約20年ほどと歴史が浅いため、今後さらにプレミア化していくという可能性も十分あるだろう。