■生で聴いたアイの言葉を今後の芝居に活かしたい
――考えてみれば、大塚さんはアイ役の高橋さんとお芝居するシーンはないんですね。
大塚 はい、一切ないんです。
――アクアはアイへの強い想いに突き動かされていくわけですから、高橋さんと実際に掛け合いをした手応えなしに演じていくことは、大変ではありませんか。
大塚 僕もアクアを演じる上で、第1話の内容がキャラクターの根本にある部分だと思ったので、出番がないときも出来る限りアフレコ現場にいたんです。やはり芝居の空気感を直接感じたかったので。
内山 朝から夜まで丸1日収録していた日も、朝イチからずっといましたよね。
大塚 転生前のゴローも幼少期のアクアも僕は演じませんが、やっぱり成長後のアクアとひと続きになっているものなので、役が決まったときに事務所に「スケジュールが空いていたら行かせてほしい」と相談したんです。スタジオさんも「いいですよ」と言ってくださったので、空いている時間は必ず行かせていただきました。それこそアイの最期、「アクアは役者さん?」という言葉も生で聴かせていただいたので、そういうものをこれから活かせたらいいなと思ってます。
伊東 僕は逆に、出番は早く終わっていたんですが、その後もずっとスタジオの外で見させてもらっていまして。最期のシーンも泣きながら聴いてたんですが、あのシーンって何度か録っていたんですよ。体力的にも精神的にも、そんなに何度も演じられるシーンではないので、皆さん凄まじいなって。
大塚 しかも一言二言のセリフではなくて、シーン全体を何度か収録していたので、高橋さんもご自分の中で何度も気持ちを作って演じられていて。「さすがお母さん!」と思いました。
伊東 あのシーンは、歳を取れば取るほど涙腺に来ますよね。だからぜひお父さん、お母さんにも観てほしい作品だと思っているんです。この作品はアイドルや芸能界を題材にしているので、若い世代向けと思われがちかもしれませんが、ぜひ幅広い世代の方にご覧いただきたいです。
《プロフィール》
大塚剛央 おおつか・たけお
10月19日生まれ、東京都出身。2020年、第14回声優アワードで新人男優賞を受賞。主な出演アニメに、『風が強く吹いている』(蔵原走)、『Dimensionハイスクール』(緑ヶ丘流星)、『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』(リオン・フォウ・バルトファルト)、『もののがたり』(岐兵馬)など。
伊東健人 いとう・けんと
10月18日生まれ、東京都出身。代表作に『ヒプノシスマイク』(観音坂独歩)、『特『刀剣乱舞-花丸-』(桑名江)、『マイホームヒーロー』(間島恭一)など。また、2017年より音楽ユニット『UMake』として音楽活動をしており、2022年にはソロアーティストデビューを果たした。2019年、第13回声優アワードにて歌唱賞を受賞。
内山夕実 うちやま・ゆみ
10月30日生まれ、東京都出身。主な出演作として、『結城友奈は勇者である』(犬吠埼風)、『Re:ゼロから始める異世界生活』(パック)、『氷属性男子とクールな同僚女子』(狐森さん)、『もういっぽん!』(夏目紫乃)、『無職転生~異世界行ったら本気だす~』(ルーデウス・グレイラット)など。
《作品情報》
TVアニメ『【推しの子】』
2023年4月12日よりTOKYO MXほか全18局にてTVアニメ放送開始
ABEMA 4月12日より 毎週水曜 23:00~
その他サイトも4月13日(木)23:00~以降、順次配信予定
※放送・配信日時は変更になる可能性がございます。
【INTRODUCTION】
「この芸能界(せかい)において嘘は武器だ」
地方都市で働く産婦人科医・ゴロー。
ある日"推し"のアイドル「B小町」のアイが彼の前に現れた。
彼女はある禁断の秘密を抱えており…。
そんな二人の"最悪"の出会いから、運命が動き出していく―。
【CAST】
アイ:高橋李依
アクア:大塚剛央
ルビー:伊駒ゆりえ
有馬かな:潘 めぐみ
黒川あかね:石見舞菜香
MEMちょ:大久保瑠美
ゴロー:伊東健人
さりな:高柳知葉
アクア(幼少期):内山夕実
【STAFF】
原作:赤坂アカ×横槍メンゴ(集英社「週刊ヤングジャンプ」連載)
監督:平牧大輔
助監督:猫富ちゃお
シリーズ構成:田中 仁
キャラクターデザイン:平山寛菜
アニメーション制作:動画工房
オープニング主題歌:YOASOBI「アイドル」
エンディング主題歌:女王蜂「メフィスト」
【WEB】https://ichigoproduction.com/
【Twitter】@anime_oshinoko
©赤坂アカ×横槍メンゴ/集英社・【推しの子】製作委員会