■スピンしないとかズルくない? 二度手間がめんどい早瀬佐近とのレース

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』プレイ画面より

 最後に紹介するミニゲームは、エリア4のレースゲーム。『ジョジョ』のエイジャの赤石を賭けて行う『サーキットの狼』の早瀬佐近とのレース勝負です。プレイヤーは当然ながらレースマシンを持っておらず、同じく『サーキットの狼』の主人公・風吹裕矢から借り受けて勝負に挑むといったチョイ熱な展開なのですが、初回は負けイベントなのかというほど勝つのが難しすぎる難易度。遠く離れた街にいる『よろしくメカドック』の風見潤にチューンナップしてもらって、ようやく互角となるレースなのです。

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』プレイ画面より

 レースのコースは2車線で、白線が途切れたところでラインの変更が可能。先に10周できれば勝ちなのですが、チューン前のマシン性能以外にも早瀬のマシンと接触すると絶対にスピンしてタイムロスするというハンデがあるのです。もちろん、早瀬のマシンはスピンすることなく、どんどん先に進んでいきます。何回かプレイしていればコツはつかめますし、勝利もできますが、一番手間と理不尽さが詰まったミニゲームではないかと思います。

■ミニゲームよりもキツい? イベントバトルこそ最大の難関

 数々のミニゲームがクリアを阻む『ファミコンジャンプ』ですが、それ以上に攻略の壁になっているのが、イベントバトルではないかと思います。

 ミニゲームと違って、通常バトルと同じシステムなのですが、その辺のザコ敵と違って動きは速いし、攻撃力は高いしで勝利するのも一苦労。占いオババの宮殿の「バッファローマン&ネプチューンマン」や驚邏大四凶殺の「伊達臣人&三面拳」、サンクチュアリの「黄金聖闘士」、そのほかダンジョンの中ボスなどに心を折られたプレイヤーもいると思います。
 さらに、エリア4からはイベントの中ボスとして登場した『ゴッドサイダー』のハルパスがザコ敵として現れるようになり、ザコ戦でも負けかねない事態がしばしば起こりえます。負ければ当然ゲームオーバーなので、ある意味ミニゲームよりも油断できません。

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』プレイ画面より

 もうちょっとたくさん回復アイテムが持てれば……もうちょっとゲームバランスが良ければ……など思うところは多々あると思いますが、そこに至らなかったからこそ今でもネタにされるゲームなのかもしれません。

 個人的にはミニゲームの難度はもうちょっとマイルドなほうがよかったと思う一方、仲間にできるキャラのミニゲームが1つずつ欲しかったなと思います。個人的に「なんで『ゴッドサイダー』のミニゲームがないんだよ!?」と言いたいだけなのですが。皆さんがどのミニゲームで心を折られたか、そして『ファミコンジャンプ』でどうにかして欲しかったところなど、思い出や要望などをこの機会にぜひ聞いてみたいですね。

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』プレイ画面より
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