黄金期に発売『ファミコンジャンプ』なぜこんなに強い…!? ジャンプキッズの心を折った“鬼ムズ”ミニゲームとはの画像
画像はファミコン用ソフト『ファミコンジャンプ』(編集部撮影)
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 雑誌『週刊少年ジャンプ』創刊20周年を記念して制作されたファミコンソフト『ファミコンジャンプ 英雄列伝』。当時の、そしてそれまでの人気漫画が一堂に会するクロスオーバー作品としてこのゲームが1989年2月25日に発売され、今年で34年になります。当時大人気だった『ドラゴンボール』の孫悟空をはじめ、ケンシロウ、冴羽獠、ペガサス星矢、剣桃太郎、大空翼、加納錠治、渡イサムなどなど、名だたる主人公たちが総登場した作品。ジャンプファンなら見逃せない夢のようなソフトではありましたが、実はゲームにも登場した両さん(両津勘吉)が、発売後の『こちら葛飾区亀有公園前派出所』のエピソードで「大味なゲーム」と評したほどでした。

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』プレイ画面より

 その大味さのもっとも大きな要因が、ゲームバランスだと考える人も多いと思います。遊びづらいインターフェースやアイテム周りの仕様、そして多くのファンの攻略を阻んだ「ミニゲーム」の数々は忘れられないトラウマなのではないでしょうか。今回はプレイヤーに立ちはだかったトラウマ級のミニゲームを紹介していきたいと思います。

■漫画よりも強い! 多くのプレイヤーの心を折ったレッドリボン軍!

 まずはエリア2のボス、レッドリボン軍のモビルスーツとのバトル。『ドラゴンボール』の孫悟空と『シティーハンター』の冴羽獠がペアになって、レッドリボン軍のモビルスーツと兵士2体と戦うインベーダーゲーム風のシューティングですが、これが結構難しい。

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』プレイ画面より

 モビルスーツに弾を10発当てれば倒せるのですが、手前の兵士がそれを阻みます。悟空と獠はそれぞれ3回までは攻撃を受けても大丈夫なのですが、獠がやられると兵士は見えなくなり攻略難度がさらにアップ。

 なので2キャラともやられずに攻略することが前提なのですが、モビルスーツと兵士の波状攻撃が苛烈なうえ、避けるにも2キャラ分の余裕をもたないといけないのでかなり厳しいミニゲームだったりします。

 悟空がやられてもゲームオーバーになりませんが、ダンジョンの外に放りだされて再チャレンジ。その前にやられた仲間を復活させないといけないので手間がかかります。あのダンジョンをもう一度踏破して、また難しいシューティング……となると、気がめいってあきらめてしまった人も多いのではないでしょうか。

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』プレイ画面より

■光速を見切れるわけない!? 双子座のサガとの死闘は連打任せ

 次に紹介するトラウマ級ミニゲームは、エリア3で戦う『聖闘士星矢』十二宮編のラスボスともいえる双子座のサガとの決戦です。このミニゲームはキャラを左右に移動させつつ攻撃とガードを駆使して戦うのですが、サガは攻撃が早く射程も長い強敵。さすが光速の動きをする黄金聖闘士といったところです。

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』プレイ画面より

 それを見切って攻撃や防御など困難極まりないので、結局のところ右にサガを追い詰めつつ攻撃ボタンを連打して運を天に任せるのがもっともクリアしやすかったりします。

 エリア1の「ケンシロウVSカイオウ」やエリア3の「高嶺竜児と高嶺菊の特訓」、エリア4の「ジョジョVSサンタナ」もほぼ同様のミニゲームなのですが、難易度という点でいえばサガ戦が頭1つ抜けてます。ちなみに、サガのいるダンジョン内で複数の黄金聖闘士と戦うハメになるのですが、そっちも結構キツかったりします。

『ファミコンジャンプ 英雄列伝』プレイ画面より
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