■発売18年目に判明した強敵のまさかの弱点!?『ファイナルファンタジーⅧ』の「オメガウェポン」

 1999年にPS用ソフトとして発売された『ファイナルファンタジーⅧ』は人気RPGシリーズの8作目にして、前作よりもさらに洗練された美しいビジュアルや、新たな戦闘システムが話題を呼んだ。

 RPGと言えば最終ボスをも凌駕する実力を秘めた“裏ボス”が登場するのも醍醐味の一つだが、本作に登場する裏ボスと言えば、圧倒的戦闘能力を持つ強敵・オメガウェポンだ。そのステータス、使用してくる技の数々は“凶悪”の一言で、真っ向勝負を仕掛けようものなら、苦戦は必至である。

 シリーズ通しての強敵“オメガ”の名を冠する裏ボスだが、なんとゲームが発売してから18年の歳月を経て、その思いがけない突破方法が世に知れ渡ることとなる。

 それはある“バグ”を利用した戦法なのだが、なんと作中でお手軽に買い揃えることができる回復アイテム「ポーション」を使うことで、オメガウェポンの次の行動をスキップできる……というもの。

 つまるところ、素早いキャラクターが常にオメガウェポンにポーションを使い続けることで、相手に一切の行動を許さず、一方的に倒せてしまうということなのだ。

 今まではさまざまなアイテムと技を駆使して、ときには“運”任せな戦法に頼ることでなんとか撃破できていた強敵であるだけに、このあまりにも拍子抜けな戦法はシリーズのファンをおおいに驚かせた。

 はたして「ポーション」のなにがどう作用して、このような事態が起こってしまうのか……十数年の時を経て解明されてしまった、なんとも予想外のバグ技である。

 

 “バグ”はゲームにおいて本来、起こるべきではない不測の事態ではあるものの、その現象の面白さゆえに語り継がれるものも少なくはない。

 引き起こされる常識外れな現象や状態は、ときにゲームの内容以上にプレイヤーやファンの人々を驚愕させ、魅了するものなのだろう。

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