■新しく買った装備がつぎのダンジョンで手に入る

 町を出て、いざ次に挑むダンジョンで新調したばかりの同じ装備が手に入ることがある。作品によってはパラメータが違う例もあるが、町に売っているものもダンジョンに落ちているものも、入手方法が違っても同じ名前の装備の性能は変わらない場合がほとんどだ。

 ダブった装備は売ればいいので、厳密に言えば無駄にはならないのだが、だいたい売値は買値より安いために少しだけ損をする。だが損をしたくないからといって、後に欲しい物が出ることに賭けていまの装備を更新しないのは、どう考えてもリスキーである。

 お金をどうしても節約したいならアリかもしれない。だが、戦力が乏しいせいでゲームオーバーになって生じる損を踏まえると、装備は整えておいたほうが結果的に良い気もする。

■貴重なアイテムを温存した結果、最後まで使わずにクリアする

 味方ひとりのHPとMPを全回復する「エリクサー」(『FF』シリーズ)などの強力なアイテムは、使うだけでバトルの勝敗を左右する代物と言える。そのためにストーリーを通しても限られた数しか手に入らず、強敵とのバトルや大ボス戦など、ここぞというときに投入するのが通例だ。

 だが、これからのバトルでさらなる強敵が出てくることへの不安や、単純にここまで温存してきたことに対するこだわりなども相まって、気づけばエンディングに至るまで後生大事に抱えてしまうことも少なくない。アイテムは使われるためにあるわけで、その機会を逃してしまうのは悔やまれる。

 とはいえ見方を変えると、そんな強力なアイテムなしでゲームをクリアしたことにもなるわけで、アイテムに頼る自分から抜け出し腕を上げた証とも言える。もったいぶって残したアイテムには、そのゲームを遊んだ人なりの思い出が詰まっているのではないだろうか。

 今回はRPGの「あるある」ネタのなかから4つをピックアップして紹介した。RPGは国内外を問わず毎年たくさん発売されており、話題には事欠かない。今後さまざまなRPGが出てくるうちに、新たに定番となるような「あるある」が増えることもありそうだ。ゲーマーとしては、そうした斬新な作品に出会える日が待ち遠しい。

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