■クライマックスでも見せる高いスキルと圧倒的な表現力!
熱気が増すフロアをいっそう盛り上げたのは、『ようこそジャパリパークへ』。もはや、大石昌良のライブでも定番のキラーチューンだ。「東京ドームで弾き語りライブをやるまでは日本一を語れない」と野望も打ち明け、いよいよクライマックスに。
一筋の光が照らす中で歌い上げたのは、『耳の聞こえなくなった恋人とそのうたうたい』。渾身のバラードを歌う様はまさしく絶唱。まるで目の前で一人ひとりへ向けて歌われているかのように、真っ直ぐな気持ちのこもった歌声がそれぞれの胸へ突き刺さる。
「自分の歌で泣けるってヤバいね、キモいね。でも俺ずっとキモいヤツでいたいわ」と語る大石。楽しいだけでなく、感動までもたらす生粋のエンターテイナーに熱狂の拍手が送られ、本編のラストには『ただいま』を届ける。優しいメロディがホールの隅々にまで染み渡るのが目に見えるようだった。
本編が閉幕してのちも鳴り止まないクラップから、大石が再び登場。デビュー曲『ほのかてらす』、そして弾き語りの魅力を満載の『ストーリー』で大団円へ。
ステージの大石に拍手が降り注ぐ中、「さみしいけど、このさみしい気持ちを来年に繋げていきたい」と宣誓し、名残惜しそうにしつつも、最後は笑顔で手を振って研究会のフィナーレを迎えた。